「しぶとく生きましょう」 感動の美川憲一チャリティー公演

「しぶとく生きましょう」 感動の美川憲一チャリティー公演
感動の舞台を披露した美川さん

2公演で会場満杯の3000人が来場

「しぶとく生きましょう」 感動の美川憲一チャリティー公演
観客席に降りて来場者と交流する美川さん

 「少しでも長く、しぶとく生きていきましょう」―。「母の日」にあたる13日、第2回ウイルフォン・チャリティーコンサート「美川憲一INサンパウロ」(藤瀬圭子事務所と本紙が企画構成)がサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の文協大講堂で開催され、今回が初の来伯となった歌手の美川さんは冒頭の言葉を強調した。正午と午後3時からそれぞれ行われた公演には、聖市及び近郊をはじめ、遠方からはアマゾン地域やリオ州、ミナス州、ブラジリアなどからも観客が詰めかけ、会場が満杯となる総数約3000人が来場。公演はともに予定時間(1時間半)を上回る2時間に延長され、来場者たちは美川さんの歌声とともに華麗な衣装やユーモア溢れるトークに酔いしれた。

 公演は、1972年のヒット曲『さそり座の女』で幕開け。美川さんが薄紫色のオートクチュールの衣装で登場すると、会場からは感嘆のどよめきと歓声が上がった。美川さんが「いらっしゃいませ。どうも皆さん、Como Vai(元気)?」とあいさつすると会場は爆笑。同氏は、同公演が移民110周年を記念したイベントであることを説明した上で、日本移民たちが苦労してブラジルで暮らし、現在は次世代の時代になってきたことなどにも触れ、「ブラジルの皆さんは明るくて、笑顔がとってもいいのよ」と称賛した。

 引き続き、『幸せになりたい』『お金をちょうだい』を歌った後、美川さんと同行した芸人の東玉助(あずま・たますけ)氏が軽快なトークで司会進行し、会場の雰囲気を盛り上げていた。

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 1回目の衣装替えで美川さんは一転、白色の着物姿で登場。京都を舞台にした『古都情念』をしっとりと歌い上げた。

 続いて美川さんは『北国夜曲』を歌いながら会場に降り、「こんな手で良ければ、どうぞ」などと詰めかけた観客たちと積極的に握手を交わしたり、時には抱擁を行うなどサービス満点で会場内を練り歩き、身をもって来場者との交流を深めた。

 その間、『納沙布みれん』『東京ホテル』を熱唱。7曲目の『おんなの朝』で再び登壇した美川さんは、「握手も重労働なのよ。私だから皆さんへの感謝の気持ちで(握手や抱擁を)やっているけれど、他の人(歌手)ならやらないわよ」と話すと、会場は笑いの渦に。

 舞台上では、移民110周年祭典委員長の呉屋春美氏と同実行委員長の菊地義治氏から、美川さんとWILL株式会社の大倉満会長にそれぞれ感謝状と、日系4世の秀島奈美枝さん(15)と寺本エリさんの2人から両氏に花束が贈呈された。

 引き続き、美川さんは『新潟ブルース(67年)』『釧路の夜(68年)』と、66年の大ヒット曲で「ご当地ソング」の先駆けにもなったという『柳ヶ瀬ブルース』を歌い、耳に馴染んだ曲を一緒に歌う来場者の姿もあった。

 新曲『春待ち坂』の前には美川さんが2月に左足を骨折したエピソードも披露。「夢につまづき転んでも」という同曲の歌詞を紹介しながら、「しぶとく生きましょうというメッセージソングなのに、自分自身が転んでいては話にならないわね」と語り、会場の笑いを誘っていた。

 2回目の衣装替えで鮮やかな紫色と金色の混じった衣装をまとった美川さんは、シャンソン歌手だった越路吹雪さんの名曲『愛の賛歌』を情熱的に歌い上げ、会場は大きな感動に包まれた。

 フィナーレの『生きる』は、誰しも人間は人生の幕を下ろすが、「諦めてはダメ。しっかりと生きて少しでも悔いのない人生を」とのメッセージが込められているという。美川さんが同曲を歌い終えると、会場からはアンコールの声が響き、それに応えて美川さんは『歌い続けて』を熱唱すると、会場は総立ちとなって美川さんに盛大な拍手を贈った。

 美川さんは最後に「少しでも長くしぶとく生きましょう。また会いたいわ。どうぞお元気で」と会場に語りかけ、2回公演で計4時間に及ぶ舞台を締めくくった。

2018年5月15日付

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