「伯国で日本文化伝えたい」 第50回acebex講習会開会式 約100人の若者がエントリー

「伯国で日本文化伝えたい」 第50回acebex講習会開会式 約100人の若者がエントリー
開会式の様子(上段は来賓)
「伯国で日本文化伝えたい」 第50回acebex講習会開会式 約100人の若者がエントリー
あいさつするacebexの外間会長

 acebex(=研修生OB会、外間フェリッペ会長)主催の第50回講習会開会式が8日午後7時半から、サンパウロ(聖)市リベルダーデ区の文協ビル2階・貴賓室で開催された。acebexに所属する過去に日本での研修を経験している指導者らが、日本への研修を希望する講習生に対して日本での生活事情や、どういう活動を行うかなどをレクチャーする。今回エントリーした講習生は計97人。その殆どが昨年12月の日本語能力試験を受験している。参加者からは「日本語を学んで、ブラジルで日本文化を伝えたい」という声が複数聞かれ、若者の日本行きへの機運が高まっている様子がうかがえる。

 第50回目を記念した開会式には、参加した講習生と来賓らを含めて約100人が出席。野口泰在聖総領事や、JICA聖事務所の五味誠一郎所員、国際交流基金の洲崎勝所長らのあいさつ、アドバイスに、講習生が熱心に聞き入っていた。

 外間会長(30、3世、元JICA研修生)は「参加者の関心が強い日本での生活事情や留学の情報、準備の仕方まで教えている。今年はフェイス・ブックなどのSNSを使って関心のある人に数多く出会うこともできた」と周知するための工夫を凝らし、「今年は50回目の記念になる。今までやってき人(先輩たち)への御礼もしたい」と語る。

 今回参加した講習生のうち、大多数を占めていたのが3世の世代。日本への居住・就職希望者ではなく、日本語や日本文化、将来仕事に結び付けるための技術を学びたいという若者も姿もあった。

 日本生まれで、日本語が堪能な佐藤康博さん(26、3世)は、「昨年から講習会に参加して、色んな興味を持つ人と知り合い、日本文化をもっと知りたいと思った」と語り、「日本で日本語を深く学び、(自身の)仕事である建築の技術を日本で学びたい」と将来も見据えて、昨年12月の能力試験ではN1を受験している。

 また、佐藤さんは「以前は日本語を使う機会が無かった。現在は週に1回の勉強会や、身近にいるJICAボランティアの青年らと日本語で会話することで上達した」と話す。2015年から急増したブラジルへのJICAボランティア派遣員によって、若い日系人への日本語普及に一役買っている一面もうかがえる。

 少数派となった4世講習生の1人、酒匂(さこう)ダニエラさん(22)は「日本で家族の歴史を知りたい。日本で、その(家族の)生活も学びたい」と強い思いを語る。

 指導者側の梶原フェルナンドさん(34、3世、元県費留学生)は「講習生に(愛媛県での)自分の経験を伝えて、同じ経験をしてほしい。ブラジルと日本との距離を近づけたい」と語る。

 指導者らが日本への研修・留学を経験した方法は、JICAや文部省の研修、サンパウロ総合大学からの留学など様々だが、やはり一番多かったのは県人会を通した県費留学・技術研修制度。日系社会内では、県人会の影響がやはり大きいことが伝わってくる。移民110周年が始まり、式典などで母県からの慶祝団が来伯・出席することが予想される中、県人会側から母県に制度の必要性を改めて訴える機会にもなりそうだ。

2018年1月23日付

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