「在日伯人の教育を良くしたい」 デカセギ子弟の秋元さんと早田さん

 学校法人ニッポンアカデミーが来年の1月7日から、1年で計73人のブラジル人留学生を受け入れるという異例の試みが始まる。海外営業部ブラジル・南米室長を務める秋元ヴィニシウス光さん(30、3世)は、「ただデカセギとして訪日するのではなく、日系人・非日系人もこの制度を使って日本で就業できるようになる」と話す。また、個人的な思いとして、「昔の(ブラジルに移住した)1世のようになってほしい」と考え、今回のプロジェクトを推進しているという。

 秋元さんは、両親のデカセギで4歳の時に訪日し、人生の半分以上を日本で過ごしている。ブラジルと日本を行き来する生活で、「友達ができ、環境に慣れると引っ越すの繰り返しの生活で大変だった」という。

 大学はブラジルの通信制で観光業を学び卒業したが、自身の経験や、在日外国人コミュニティの現状から、18歳の頃からコミュニティ支援を始めた。特定非営利活動法人多言語教育研究所の理事長を務め、多言語教育の実施や多文化・多言語矯正社会の発展に寄与するために活動しているという。

 その原点には、祖父であり一昨年に96歳で亡くなった秋元陽之助さん(福島)への恩返しの気持ちがある。「祖父たち1世の代が教育に重きをおいてくれたお陰で、今ブラジルで日系人は良い暮らしができている。祖父への恩返しの意味も込めて、在日ブラジル人の活躍に貢献したい」と秋元さん。

 「KYODAI」ブランドを持つ株式会社ウニードスの営業・マーケティング部ブラジルチームの早田アントニオ幸太郎さん(47、2世)も、「祖父母や両親がブラジルで活躍し、今の日系社会がある。今はブラジル人が日本に行く時代なので、同じように活躍してほしい」と語る。

 現在ブラジルは3世、4世の時代となり、医者や弁護士、裁判官などの高度な仕事に就く日系人が増えている。一方で、在日ブラジル人の中では高度人材に成長するケースは少ない。秋元さんと早田さんは「もっとブラジル人の教育を良くして、状況を変えていきたい」と同プロジェクトへの思いを語った。

2018年12月19日付

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