「幸せ分かち合えて嬉しい」 太神楽曲芸師の鏡味味千代さん

「幸せ分かち合えて嬉しい」 太神楽曲芸師の鏡味味千代さん
枡回しを披露する鏡味さん

 サンパウロ市とリオ市で開催された寄席公演に出演した太神楽曲芸師の鏡味味千代さん(39、山梨)は、父親と観に行った寄席公演がきっかけで太神楽に惹かれ、30歳の時に太神楽曲芸師の道へと進んだ。

 高座に上がるようになって6年。基本的な太神楽の芸はすべて習得した。「芸を覚えるのは大変だけど、面白いし太神楽の全部が好き。この道に進んで良かったと思う」としみじみ語る。

「幸せ分かち合えて嬉しい」 太神楽曲芸師の鏡味味千代さん
鏡味さん
 今回が初めてのブラジルでの公演で、これまでタイやフランス、フィリピンなどの国々で海外公演を行ってきた。
 ブラジルでの公演皮切りとなるリオでは、連日の雨で演者らも会場にたどりつけるか分からないという状況が発生。何とか実施できた公演では、終演後会場からスタンディング・オーベーションが起き、その様子に「こちらが感動してしまった」と話す。聖市公演では日本語が通じやすく、「反応がすぐ返ってくるので、やっていて楽しかった。リオでも聖市でも皆さん温かくて、拍手も大きい。やっていて本当に楽しかった」と声を弾ませた。

 当地の日系社会については「こちらの日系人の方は、日本人より日本人らしいと聞いている。彼らの目に太神楽の芸がどのように映るか気になる」そうで、「太神楽は元々幸せを分ける芸。その昔は伊勢神宮から派遣された神職の人たちが家の厄払いなどで行っていたもの。ブラジルの日系人の方々とこの幸せを分かち合えて嬉しい」と笑顔を見せた。

 英語とフランス語が堪能な鏡味さん。海外公演は今後も積極的に行っていきたいという。「太神楽が持つ日本文化の『Happy(幸せ)』な部分を世界中の人に伝えていきたい。ブラジルにもまた来たいですね」と早くも次回の来伯を見据えた。

 今回は5日間というわずかな滞在時間しかなく、自由な時間はあまりなかったが、「ブラジル料理が大好きなので、美味しいブラジル料理を食べに行きたい」と、18日の公演後に行く聖市観光を楽しみにしていた。

2016年3月22日付

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