「度付きメガネ」需要拡大 若者の「ケータイ過剰使用」背景

 携帯電話やタブレット端末の過度の使用、とりわけ児童や若年層における使い過ぎが、ブラジル全土において眼鏡の需要を高まらせている。そのことにより、2015年と16年の2年間で17.8%減という急で激しい市場縮小を経験したブラジル国内の眼鏡業界はすでに、今年のより力強い前進に大いに期待している。

 5月25日付伯メディアによると、ブラジル光学機器工業会(Abioptica)のベント・アルコフォラド会長は「光学品市場は視度補正レンズの需要の高まりを感知することができた。これの多くは携帯電話の激しい使用と結び付いている。例えば、子供達はほとんど玩具で遊んだり屋外で遊んだりしない。今日、子供達がタブレット端末をいじっていない時、彼らはテレビを見ている」と話す。

 同氏によれば、非正規市場も正規市場も、そして中国からの輸入品をも含む全体として、同部門は17年に回復を示し、前年に対して12%増の219億レアル(約7665億円)を売り上げた。18年の売り上げについては、17年を5%上回る229億レアルに達すると予想されている。

 ブラジル光学機器工業会のデータによると、17年には眼科用レンズ及びコンタクトレンズ部門の売り上げが光学品市場全体の20.09%を占める約44億レアル(約1540億円)に上った。この部門の16年の売り上げは約35億レアルだった。また、国家民間補充医療保健サービス監督庁(ANS)の最新のデータによると、14年から16年にかけて、ブラジルの民間医療部門における眼科医の診察件数は730万件から810万件へ、約11%増加した。

 市場のこの動きに注目しているブランドの一つが、ラテンアメリカ最大のサングラスや時計、度付き眼鏡フレームのブランドとして販売店をフランチャイズ展開している「チリ・ビーンズ」(Chilli Beans)だ。同ブランドの創業オーナーであるカイト・マイア氏は「今日、度付き眼鏡は総売上の20%を占めている。今年末までに、我々はこの割合を35%にまで拡大させるだろう」と話す。

 マイア氏によれば、同ブランドが取り揃えている様々なタイプの眼鏡の「クール」な外観が、より若い顧客らへの販売を促進するのに役立っている。同氏は、消費者らは依然として買い物へ出かけることに少し臆病になっており、それによるショッピングモールの客足の落ち込みによって同社は、店舗モデルと新しい事業のための立地を再考するようになったとしている。

 例えば、マイア氏は18年末までに新たに70店舗(すべてフランチャイズ店舗)をオープンさせて国内の総店舗数を850店に到達させる計画だが、年内新設予定の店の半数を超える約40店舗を、人口5万~9万人の小都市に開設しようと考えている。その理由ついてマイア氏は、大規模なショッピングモールはテナント賃料が高額であること、そして、コストがより低い路面店部門における戦略的機会と捉えていることを挙げている。

 チリ・ビーンズは17年に5億5000万レアル(約192億円)を売り上げた。そして18年にはそれを6億1000万レアルにまで伸ばしたいと考えている。

 度付き眼鏡、サングラス販売のフランチャイズチェーン「メルカダン・ドス・オークロス」(Mercadão dos Óculos)のグスタボ・デ・フレイタス最高経営責任者(CEO)はチリ・ビーンズのマイア氏と同様の見方をしている。フレイタス氏は、同社は若年層の需要を狙って度付き眼鏡の品揃えを拡大させたとし、「我々はこの特殊な製品ラインを4年前から開発している。17年には15歳未満の児童への販売が20%伸びた」と話す。17年には「成人消費者」向けの販売も拡大したが、その伸び率は15%と15歳未満向けの伸びには及ばなかった。

 フレイタス氏は、ブラジルの家庭は「目の健康」により多くを投資しており、眼科検査の必要性を認識していると主張。現在国内で192店舗を展開し、社会階層Bクラス(高所得層)とCクラス(中間層)の消費者をターゲットとしている同チェーンは18年、前年の9000万レアルを33.3%上回る1億2000万レアルを売り上げる計画だ。

2018年6月2日付

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