「次世代の活動見守ってほしい」 『日系現代美術作家』展が開催中

「次世代の活動見守ってほしい」 『日系現代美術作家』展が開催中
出展した日系作家と来賓らの記念写真

 文協美術委員会と在サンパウロ(聖)日本国総領事館(野口泰総領事)の『日系現代美術作家』展が13日まで、聖市ベラ・ビスタ区の同公館多目的ホール(Av. Paulista, 854 3º andar)で開催されおり、4日に開会式が行われた。文協美術委員会(大田レオ委員長)の日本移民110周年記念展として開催されている。

 同展は、(1)ブラジル国内外で活躍する2世、3世の日系作家の存在を日系社会に周知すること、日系社会の活動へ呼び込むこと(2)戦後移民の作家が亡くなってきていることを鑑みて、次世代を担う日系作家の現代美術に注目し、今後の日系美術界を見守っていってほしいという想いから企画された。

 同展に出展した6人の戦後移民作家の1人、豊田豊さん(87、山形)は「2世、3世は現代美術をきちんとやっている。次世代を担う日系作家たちの作品を観てほしい」と語る。また、「昔は文協の展覧会はブラジルの展覧会だと言われていた。その頃のレベルに、彼らの力なら戻せる」と次世代に期待を込める。

 同世代の若林和男さん(87、兵庫)は「1人1人の作家の才能が素晴らしい。本当はこの3倍くらいの作家に出展してほしい。日系社会という固まりを壊して、ブラジル全体につなげてほしい。自分たちのフィロソフィー(考え方)を次世代につなげられる良い展覧会だ」と同展を見つめた。

 3日までジャパン・ハウスで展覧会が開催されていたアメリカ在住の作家、大岩オスカルさん(52、2世)は「30年くらい前の学生時代から知っている人も多い。懐かしい仲間と会えた」と話した。

 また、戦前移民作家の間部学さん(故、熊本)の孫、男(だん)さん(31、3世)は「12歳の時に初めて文協総合美術展に出展し、何年か出し続けて銀賞ももらった。最近は他の展覧会と重なって出展できていなかったが、今年は作品を出す」と作家生活の始まりとなった日系社会の展覧会を振り返った。

 次世代を担う日系作家の作品を観られる同展は、12日までの平日午前10時から午後5時まで。最終日の13日は午前10時から同3時まで開催されている。

2018年6月6日付

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