「永遠の儚さ」テーマに 隈研吾氏展覧会JHで開催中

「永遠の儚さ」テーマに 隈研吾氏展覧会JHで開催中
出席者の注目を集めた「浮庵」

 サンパウロ市パウリスタ大通りにあるジャパンハウス(JH)の地上階で、建築家でありJHの設計も行った隈研吾氏の展覧会「Eterno Ef麥ero(永遠の儚さ)」が、18日から開催されている。17日には隈氏も来館し、開会式がJHで行われた。開会式には関係者や同日に行われた建築イベントの参加者などが出席した。

 開会式であいさつに立った隈氏は「またここに戻ってくることができて嬉しい」と話し、「自分が設計した建物で、自分の展覧会ができることはなかなかないことで感激している」と喜んだ。

 今回の展覧会には、隈氏が制作した「積み木」「浮庵(ふあん)」「コボゴ」の三つのパビリオンが展示されている。JH入口すぐに飾られているのは「積み木」。子供が遊ぶ積み木を使ったパビリオンで、これは音楽家の坂本龍一氏と一緒に考案した作品になっている。「浮庵」は「運べる茶室」をコンセプトとした作品。風船の上に日本企業が開発した「スーパーオンガンザ」という世界一軽い布が被せられており、実際に茶室として使うこともできるという。外土間に設置された「コボゴ」では、ブラジル北東部で風通しを良くするために用いられる、同名の壁様式を通常のコンクリートよりもさらに硬い強硬度コンクリートを使用して表現。会場には他にも、隈氏の制作に影響を与えた世界中のアーティストの模型15点も展示されている。

 隈氏は「パビリオンは色んなことに使ってほしい。また、設置された模型もそれぞれ物語があり、普通の展覧会とは違う体験ができると思う。世界にも例のない建築展覧会を楽しんでもらいたい」と出席者らに語った。

 幻想的な外観が会場で目を引く「浮庵」については「茶室は千利休の時代から仮住まいと考えられており、とても儚(はかな)い。その現代的な解釈として浮庵を作った。JHという現代的な空間で、伝統的なお茶会を浮庵でしたら面白いと思う」と隈氏は本紙の取材に対し、答えた。

 興味深そうに観察していた建築家のミラ・エストラウスさんは「軽く、柔らかい見た目に日本的な美学を感じる」と印象を述べた。

 展覧会は9月10日まで。

2017年7月25日付

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