【移民104周年】「移民たちが見たサンパウロ」展

同展会場入り口

ピナコテッカで今年末まで開催中

 「移民たちが見たサンパウロ」をテーマにした絵画展が、今年12月30日まで聖市ルス区のサンパウロ州立美術館(ピナコテッカ、Pra軋 da Luz, 02)で開催されている。

同展では、日本、イタリア、ドイツ、フランス、アルメニア、ベルギー、ハンガリーなど各国移民が1893年~1980年に描いた作品30点が展示。彼らの目から見たサンパウロ市の歴史に焦点を当てており、同館全体で展示されているブラジル美術の一つとして位置付けられている。
作品は聖市のビルや家並みをはじめ、教会、木陰、椰子の樹木、庭園などの風景や山々に囲まれた地道を馬に乗って行く人など、当時のサンパウロの様子が描かれている。

同美術館キュレーター(管理職)のイボ・メスキッタ氏によると、ブラジルには19世紀初頭に移民が導入されたが、20世紀に入るとさらに移民の数が増加したという。

「各国移民たちはブラジルの文化を形成する上で重要な役割を果たし、特にサンパウロ市に集まって街をつくり上げてきた」と同氏は、その重要性を強調している。

その中でも同展は、各国移民の画家たちの視点から構成され、日本移民では沖中正男、半田知雄、福島近、鈴木威(たけし)、森ジョージなど各氏の作品がある。

また、イタリア移民のアドルフォ・フォンザリ氏、アルメニア移民のエリック・ブリル氏などのほか、ハンガリー移民の写真家、トマス・ファルカス氏が撮影したパカエンブー競技場に集まった群衆やサンタ・イフィジェニア橋などのモノクロ写真も展示(引き出しの中)されている。

日本移民の代表作は、沖中氏の「Draga(浚渫(しゅんせつ)機)」(1951年)、半田氏の「Paisa
gem da Vi
la Sia(ビラ・ソニアの風景)」(47年)、福島氏の「Du
as Igrejas Largo da Guanabara(ラルゴ・ダ・グアナバラ=二つの教会)」(49年)、鈴木威氏の「Via
duto Santo Antio(ビアドゥット・サント・アントニオ)」(51年)など。

 変わったところでは、サンパウロ総合大学日本文化研究所初代所長で、聖美会会長なども歴任した鈴木悌一氏が描いた「Vila Mariana(ビラ・マリアーナ)」(59年)の赤いレンガ造りの家が目を引く。

展示場所は、ピナコテッカ内2階10番出入口「Um Imaginario Pauli
sta」の左奥。

開場時間は火曜~日曜の午前10時~午後6時(月曜休館)。入場料は一般6レアル。木曜と土曜は入場無料。問い合わせは電話11・3324・1000まで。

2012年6月23日付

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