「第1回箏曲のしらべ」 初の2団体共催で盛況博し

「第1回箏曲のしらべ」 初の2団体共催で盛況博し
箏曲斉唱の様子

 琉球箏(そう)曲興陽会ブラジル支部(山城八重子会長)と琉球箏曲保存会ブラジル支部(城間秀子)共催の「第1回箏曲のしらべ」(国吉涼子実行委員長)が8日、ブラジル沖縄県人会館で開催された。

 会場には多くの1世や若い世代も詰めかけ、計約250人の来場者が琉球古典音楽や琉球舞踊を楽しんだ。会場入口付近では箏の説明などのワークショップも行われ、若い世代を取り込んでの琉球箏の活性化が図られた。

 当日は「渡りぞう」「瀧落菅撹(たちうとぅしすががち)」といった古典箏曲を始め、「対馬節」といった小歌(こうた)など13演目が披露された。踊りや唄、三線(さんしん)だけでなく、普段伴奏演奏として目立ちにくい箏のやわらかい音色が惜しみなく会場に響き渡った。

 また、多くの琉舞道場や舞踊協会から若手を中心にした躍り手の出演も目立った。沖縄の祝典の唄といえば「かぎやで風節」だが、八重山諸島の祝典で歌い継がれる古典民謡「鷲の鳥」の山城さちえさんによるゆったりとした舞踊や、稲穂の実りの喜びを唄った「鳩間節」の伊集ジュリアナさんによる軽やかな舞いにも会場は大きな歓声や指笛で沸いた。

 会場で鑑賞していた野島政和さん(68、沖縄)は、「良いですね。ふるさとの香りがする。中学生の時に移民したんだけど、懐かしい」と微笑んで会場を後にした。

 同会終了後、興陽会の山城会長は、「(2つの会が一緒にやるのは)業界初めてのことで、(緊張して)のぼせちゃったけど、みんなが一緒にできた。できたら来年も一緒に」と語っていた。保存会の城間会長は「一年前から練習してきて、みんなで頑張りました」と安堵の表情。舞踊や太鼓と比較して琉球箏曲の高齢化が進む中、ワークショップも若い来場者に人気だったという。城間会長は、「若い子たちにどうにかして継いでほしい。(箏曲の伝統が先細るのは)もったいないから」と思いを語っていた。

2017年10月17日付

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