「虎竹」販売の山岸さんJHで講演 「日伯の竹材業者で交流深めたい」

「虎竹」販売の山岸さんJHで講演 「日伯の竹材業者で交流深めたい」
県人会員らと交流した山岸さん(前列中央)

 高知県須崎市で「山岸竹材店」を営む山岸義浩さん(54、高知)が来伯し、6月23日にジャパンハウス(JH)で講演会を行った。同26日にはサンパウロ(聖)市ピニェイロス区にある高知県人会(片山アルナルド会長)を訪問。会員らと交流を図った。

 山岸竹材店は、創業123年を誇る竹材専門店の老舗。須崎市の安和地区にしか生えてこない「虎竹」を販売しており、日本国内外で注目を集めている。虎竹は虎模様の班が浮き出るという珍しい種類の竹で、同県出身の植物学者牧野富太郎によって命名された。JHで行われていた「竹展」では、4代目田辺竹雲斎氏の作品「コネクション」にも虎竹は使用されている。

 今回の講演は在聖日本国総領事館からの依頼を受けて行われたもので、JH1階のセミナールームで23日午後5時から開催された。あまり知られていないが、ブラジル北部には世界最大の竹林地帯があり、竹材業者も伯国内に多い。当日は国内の業者が多数来場し、山岸さんの話に熱心に耳を傾けた。山岸さんは店の歴史や、虎竹との出会い、今後どのように虎竹を守っていくかなどを講演。「自分たちが普通にやっている仕事を紹介しただけでも大きな反応があり、感動した。講演が伯国の竹材業者の何かのヒントになったら嬉しい」と講演後の思いを述べた。

 同23日には聖州バウルー市を訪ね、竹細工協会会長の案内で竹林の山を見学。現地で見た竹のトンネルについては「最高に美しく、素晴らしかった」と絶賛した。

 高知県人会での交流会には会員らが作った「カツオのタタキ」など郷土の料理が並び、懐かしい味を満喫した。片山会長が「ここは土佐弁で気兼ねなく話せる場所です」とあいさつすると、山岸さんは「日本の反対側で高知県民やその子弟が、県人会を作っているなんて知らなかった。歴代知事の写真を飾ってまで高知を思ってくれているなんて……」と涙で声を詰まらせ、その後「来て本当に良かった」と笑顔を見せた。

 短い滞在だったが「日伯間でお互いの竹についてまったく知らないし、認識も違うと分かった」と山岸さんは印象を話し、「当地の竹材業者は熱い思いを持っている人が多い。今後もっと交流を深め、一緒に何かできたら」と思いを語った。

2017年7月8日付

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