「身近な人に伝えてほしい」 長崎原爆犠牲者慰霊ミサ

「身近な人に伝えてほしい」 長崎原爆犠牲者慰霊ミサ
慰霊ミサの様子

73年目の祈りに約100人が参列

「身近な人に伝えてほしい」 長崎原爆犠牲者慰霊ミサ
あいさつする森田会長

 長崎県人会(川添博会長)とブラジル被爆者平和協会(森田隆会長)共催の長崎原爆犠牲者慰霊ミサが12日、サンパウロ市セントロ区のサン・ゴンサーロ教会で執り行われた。慰霊ミサには5人の被爆者や同協会、長崎県人会、広島県人会、県連の山田康夫会長、谷口ジョゼ副会長、サン・ゴンサーロ教会の関係者ら約100人が参列し、原爆犠牲者に祈りを捧げた。

 慰霊ミサは日伯司牧協会の山本イサオ神父が担当した。山本神父は「今日は父の日だが、私たち日系人にとって原爆反対運動の日です。平和のために、ブラジル被爆者平和協会と長崎県人会の人を囲んでミサを行います」と話した。

 慰霊ミサでは、同協会が毎週日曜日の日本語ミサで歌う楽曲『あいといのち』など7曲が歌われた。聖母婦人会の谷口真理さん( 、鹿児島)は「被爆者と行う毎年のミサは特別なもの」と語り、教会関係者の尽力もあり、例年通り原爆犠牲者に祈りが捧げられた。

 被爆者で同協会の森田会長( 、広島)は「待ちに待った『原爆の日』も終わり、今日のミサも行うことができました。これからも世界が平和になるよう願っております」と参列者に向けて語った。

 県連の山田会長は「今年で(終戦から) 年になる。今まだ被爆者が世の中にいることを枯渇させてはならない。後世に残していくべきこと。悲惨な想いをした人の気持ちを忘れずにいてもらいたい」と呼びかけた。

 長崎県人会の川添会長は「 年前の悲惨さを思い、皆さんに敬虔(けいけん)なるミサを捧げていただきます。核兵器廃絶は日本の文化とも言える。この想いを身近な人に伝えていってほしい」と語り、参列した若い世代に向けて、原爆投下の事実や、現在も原爆が世界に1万5000発あることを発信した。

 参列した被爆者の1人、岩崎清孝さん( 、長崎)は爆心地から km離れた伊王島(現長崎市伊王島町)で泳いでいた際に被爆した。岩崎さんは「遊んでいる間に稲光がした。反射的に水に潜った後、顔を上げると大きな煙が上がっていた。起きた瞬間は何が起きたか分からなかった」と当時の様子を語り、「 年生かせてもらった。平和であることを祈っています。森田会長には広島で青木医師を紹介してもらい、手術したことで今日がある」と何度も感謝の言葉を口にしていた。

2018年8月15日付

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