【特集】在伯小禄・田原字人会100周年 式典に内外から1200人が出席

【特集】式典に内外から1200人が出席 先人の苦労に感謝、未来につなげて
総勢300人を越す演者がアトラクションに参加した

先人の苦労に感謝、未来につなげて

【特集】式典に内外から1200人が出席 先人の苦労に感謝、未来につなげて
最後は定番のカチャーシーを会場全体で踊って閉会

 在ブラジル小禄(おろく)・田原(たばる)字(あざ)人会(与儀昭雄会長)主催の同人移民100周年式典が、8月27日正午からサンパウロ市リベルダーデ区のハッカ・プラザで開催された。当日は母県沖縄の同字から46人、アメリカのハワイから8人の慶祝団が出席。ブラジルの字人も集結し、約1200人の出席者が節目の年を盛大に祝った。式典前の午前10時からは先亡者慰霊法要が行われ、また祝賀会のアトラクションでは同県と移民の歴史を歌と踊りで表現した壮大な芸能ショーが披露され、出席者らの感動を呼んだ。与儀会長は「大きく祝うことも大切。しかし先人に感謝し、伝統を守って未来へつなげていくこと。それが何よりも大切」と話し、新たな100年への誓いを述べた。

 小禄字と田原字は、現在の那覇市南西部の旧小禄村(おろくそん、1954年沖縄県那覇市に編入)に位置する。同字からのブラジル移住は、1917年に20家族39人が若狭丸と河内丸の2船で渡伯したことに始まる。渡伯後の字人らはコーヒー栽培に従事し、一家総出で開拓に励んだ。その後1932年頃には字人移住者が急増し、第2次世界大戦で日伯の国交が断絶する1941年までに430人の字人が移住した。

 戦後日伯の国交が回復すると、同字出身で伯国で成功を収めていた上原源作氏の一家が里帰りし、故郷の住人らに伯国の状況を説明。戦争で疲弊していた字人らは沖縄に気候が似た伯国への移住を決意し、ボリビア移住からの転住も合わせ、540人の字人が移住した。その後字人社会は子弟らにより引き継がれ、現在では1000家族、5000人を超す同字人が伯国内で暮らしていると推定されている。

 式典に先立ち午後10時から先亡者慰霊法要が執り行われ、参列者らは焼香をあげて先亡者を追悼した。正午からの式典には沖縄県から字小禄自治会の上原直会長や字田原自治会の興儀進榮会長、またハワイの小禄字人クラブの高良ハワード会長代理ら、母県とアメリカの字人代表が来賓として出席。祝辞を述べた。

 各来賓の祝辞の後、記念品贈呈と高齢者表彰、鏡開きが行われ、乾杯に続いて祝賀会となった。午後からは祝賀芸能際として琉球芸能で沖縄県や移民の歴史を紹介するアトラクション「島の情き―心繋ぎ100周年―」が行われ、300人を超す演者が歌や踊りで19の演目を披露。壮大なステージとなった。アトラクションの最後はカチャーシーを会場全体で踊り、閉会となった。

 与儀会長は「こうして盛大に祝うことはもちろん大切だが、日本やハワイから来てもらう意義は何か。それは先人たちの苦労を労い感謝して、未来へつなげていかなければならないから」と思いを吐露。「若い小禄子弟らに歴史と伝統を伝え、これから先の新たな100年につないでいくことが大切」と述べた。

 沖縄県の慶祝団の高良海杜さん(19)は式典会場で親戚の高良マルセロさん(3世、45)と初対面を果たし、「存在は知っていた。初めて会ったが、同じ血が流れる家族」と出会いを喜んだ。

 ハワイから出席した照屋テレンスさん(60、3世)は初めての来伯。伯国内に200家族もの親戚がいることが判明し「親戚がハワイよりブラジルに多いのは面白いね。ブラジルに来て、知らなかった家族や親戚を発見する時が一番楽しい」と笑顔を見せた。

ブラジル小禄田原字人会 移民100周年記念式典(1917~2017)
 移民100周年記念式典の開催の準備にご協力とご参加されました会員、並びに若い世代の皆様にお礼を申し上げます。皆様のご協力のおかげで記念式典を無事に終えることができました。

 原点を忘れず、何よりも私たちは全員ブラジル人ですので、この同じ意思で異なる人種の友と共により良いブラジルを作り続けましょう。

ブラジル小禄田原字人会 会長 与儀昭雄

ブラジル小禄田原字人会 移民100周年記念祝典実行委員長 上原テーリオ

2017年9月1日付

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