【特集】栃木県人会創立60周年記念式典 福田県知事ら慶祝団24人が来伯

【特集】栃木県人会創立60周年記念式典 福田県知事ら慶祝団24人が来伯
創立60周年記念式典の様子

坂本会長「日本の国民性を受け継ぎたい」

 ブラジル栃木県人会(坂本アウグスト進会長)の創立60周年記念式典が19日、サンパウロ(聖)市ビラ・マリアーナ区の同県人会館で挙行された。同式典には、母県から福田富一知事、同県議会の五十嵐清議長ら慶祝団24人が出席。県人会の歴史に表敬して祝辞を述べた。同県人会員に加えて日系諸団体の代表者など、総勢約150人が式典に参列した。式典後には祝賀昼食会、夕刻からはシュラスコが行われ、母県との交流を深めた。

 午前10時から始まった同式典は、阿部清人副会長の開会の辞で始まり、先没者の霊に1分間の黙とうを捧げ、日伯両国歌斉唱の後、総合司会を務めた沢里オリビオ氏、大石ウィルソン氏(ポ語)から福田知事、五十嵐議長の他に、県議会議員3人、国際交流課、県系企業8社の代表・顧問、白鴎大学理事長兼副学長ら慶祝団一行が紹介された。来賓には日系諸団体代表者らの他、元柔道選手で五輪メダリストの石井千秋さん、移民画家・半田知雄さんの息子・ペドロさんも登壇した。

 式辞で、坂本会長は「県民とその子弟にとって楽しい場、交流の場として発足し、60周年を迎えた」と歴史を振り返り、「私たち県民や日本の国民性である責任感、正直さ、他人に迷惑をかけない姿勢を受け継ぎ、ブラジルのあらゆる分野で活躍している若い日系3世、4世がブラジル社会で立派に貢献できるようにサポートしていきたい」と今後の抱負も語った。

 県人会50周年記念式典出席以来、10年ぶりに来伯した福田知事は「日本と異なる言語、気候、生活習慣の中で、私たちには想像できない幾多の困難を乗り越えながら、ブラジルの発展に多大なる貢献をしてきた皆様は栃木県の誇り」と称賛した。

 五十嵐議長は「今回の訪問に先立ち、10年前に訪問した先輩議員からも話を聞いた」と言い、1世の苦労を振り返った上で、「2世、3世が著しい経済成長を遂げたブラジルの発展に貢献されたことは、故郷が同じ者として大変心強く思っている」と話した。

 また、福田知事、五十嵐議長には聖州から勲章が授与され、母県から県人会には、30万円の寄付金や名産品を用いた記念品などが手渡された。

 功労者表彰で5人(1人欠席)、高齢者表彰40人(17人欠席)が福田知事から表彰を受け、受章者を代表して永田美知子さんが「今は亡き日本の両親に、このご褒美を見せたかった。生きている限り、県人会の発展のために尽くしていきたい」と語った。

 功労者表彰を受章したパラナ州アサイ出身の高崎みつえさん(81)は「父が亡くなってからも、30年以上県人会に関わってきた。これからも変わらず、県人会員でいたい」と笑顔で話した。

 式典後の祝賀昼食会では、福田知事、五十嵐議長、県議会議員3人による鏡開きが行われ、木村好文県議会議員が乾杯の音頭を担当した。

 午後7時からは同会館で福田知事ら慶祝団と県人会員らでシュラスコが行われ、親睦を深めた。

 ◆高齢者表彰受章者40人は次の通り(敬称略)。

 増田エリーザとしみ(93)。小平やえ子(93)。菊池富夫(93)。中内繁子(93)。藤原辰三郎(91)。村田哲(90)。久保田ルイ(89)。田口えつこローザ(88)。永田久(89)。横田進(87)。柴田文子(87)。坂田正雄(86)。吉田繁(86)。永田美智子(86)。高崎ツヤ(85)。横田啓(85)。久保田シルビア節子(85)。藤原テルコ(84)。坂田ふじ子(84)。牛沢建造(82)。真藤浩子(82)。横田ひろ子(82)。久保田豊(82)。内田高昭(82)。柳田みほこ(81)。大石えみこ(81)。大高治夫(81)。福田森アンジェリカ(81)。真藤武義(81)。高崎みつえ(81)。内田ファビオ昌子(81)。大岩清子(80)。田中寅松(80)。手塚マリア(80)。舘野忠義(80)。植竹陞(のぼる)(80)。植竹栄子(80)。

 ◆100歳表彰受章者は次の通り(敬称略)。

 鈴木ふみ(101)。

 ◆功労者表彰受章者5人は次の通り(敬称略)。

 永田美智子。阿部清人、高崎みつえ。久保田文子。尾身千恵子。

祝辞 栃木県知事 福田 富一

【特集】栃木県人会創立60周年記念式典 福田県知事ら慶祝団24人が来伯

 在伯栃木県人会の創立60周年、誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。また、10年ぶりに皆様と再会することができ、大変うれしく思います。

 日本からブラジルへの移住の歴史は、1908年に笠戸丸がサントス港に入港して以来、今年で110年になります。現在のように交通機関や通信網が発達していなかった時代に、日本から遙か遠く離れたこのブラジルの大地に高い理想と勇敢な精神を持って雄飛され、今日の礎を築かれた移住者の方々は、まさに長く険しい激動の道のりを歩まれたに違いありません。

 日本と異なる言語や気候、生活習慣の中で、今の私たちには想像できない幾多の困難を乗り越えながら、たゆまぬ努力を積み重ね、今日の日系人社会のみならず、ブラジル連邦共和国の発展に多大なる貢献をされてこられた皆様方は、栃木県民にとりまして大きな誇りであります。

 このような歴史の中で、在伯栃木県人会の皆様が1958年の創立以来、物心両面から移住者の皆様方の支えとなって、互助・親睦など種々の事柄に心をくだかれてこられました。

 また、県人会の皆様におかれましては、日本祭り等のイベントをはじめ様々な機会を捉えて栃木県をPRしていただくとともに、遙か海を越えた母県栃木県との掛け橋としても、重要な役割を果たしてこられたところであります。

 このたび、創立60周年という記念すべき日を迎えられましたことは、ひとえに坂本アウグスト進会長をはじめ歴代役員の方々並びに会員の皆様方の長年にわたる御尽力の賜物であります。ここにあらためて、在伯栃木県人会の皆様の多大なるご功績に対し、栃木県を代表して衷心より敬意と感謝の意を表するものであります。

 県人会の皆様方には、今後とも栃木県との交流の掛け橋として、またブラジルにおける栃木県の魅力のPR役として、より一層の御尽力を賜りますようお願い申し上げます。

 結びに、在伯栃木県人会の益々の御発展と皆様方の御健勝、御活躍を心から御祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。

2018年7月21日付

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