【特集:和歌山】創立60周年

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140503Wakayama-Bendai

「紀州人の誇りを持って」
仁坂知事ら75人の大型慶祝団が来伯

 「紀州人の誇りを持って母県と県人会の日伯親善に努めていきたい」―。1954年に発足した在伯和歌山県人会連合会の創立60周年記念式典が、4月27日午前10時からサンパウロ(聖)市ビラ・マリアーナ区の北海道協会会館で開催され、木原好規会長は式典あいさつの中でこう強調した。式典には、母県から仁坂吉伸県知事、山田正彦県議会議長をはじめとする県議団・県庁関係者、ビジネス・ミッション及び民間などで構成される合計75人の大型慶祝団も来伯して出席し、地元ブラジルやアルゼンチンなどの県人関係者ら約500人が一堂に会した。

 和歌山県人のブラジル移住は1916年に始まり、戦前戦後を通じて1416家族5819人が渡伯し、県系人とその子弟は現在約4万人に及ぶと推定されている。

 この日の記念式典ではサンパウロ州軍楽隊による日伯両国歌吹奏、先亡者の御霊(みたま)に対する黙とう、来賓紹介の後、木原会長があいさつ。紆余曲折を経ながら県人会が母県の支援と会員の協力により継続発展してきたことに触れ、今年の60周年の機会に俳句愛好会「くろしお会」による句集発刊と毎年恒例の日本祭りに今や県人会から100人以上のボランティアが参加している状況を説明。また、長年の県費留学生・技術研修生制度から現在は県の交流協会や中南米協会の協力で「生活体験事業(県人子弟受け入れ事業)」として形を変えて県人子弟の受け入れを行ってくれていることに感謝した。さらに、今回75人もの慶祝団が来伯したことに、「過去にこれだけの人たちを受け入れたことがない」と喜びを表し、今後のさらなる日伯親善に努めていく考えを示した。

 仁坂知事は、今回知事として初訪問したマット・グロッソ・ド・スル州の松原移住地での入植当時の原始林開拓に思いをはせ、厳しい環境条件の中でも県人移民たちが子弟教育に力を注ぎ、ブラジルの国力を高めてきたことに「同じ和歌山県民として誇りを感じる」と敬意を表した。

 引き続き、山田県会議長、谷洋一和歌山県議会南北アメリカ諸国友好議員連盟会長、福嶌教輝在サンパウロ総領事、樫畑直尚公益財団法人和歌山県国際 交流協会理事長、迫間(はざま)脩和歌山県中南米交流協会代表、野村アウレリオ聖市議、羽藤ジョージ聖州議、安部順二下議、下本八郎元聖州議、アルゼンチ ン和歌山県人会の佐藤アレハンドロ代表、本橋幹久県連会長がそれぞれ祝辞を述べた。

 祝電披露の後、100歳長寿者表彰として大宅武男さんと東喜三さん(ともに104歳)に仁坂知事と山田県会議長から表彰状と記念品が贈呈された。

 また、80歳以上110人の会員への高齢者表彰に続いて、モジ・ダス・クルーゼス市ビリチバ・ミリン在住の梅田幸治氏(90)と、聖州バストス市在住の薮田修氏(72)への功労者表彰も行われた。

 高齢者を代表して謝辞を述べた橋詰真八郎氏(80、2世)は、自身らへの表彰とともに長女が25年前に県費留学生として母県に世話になったこと、また、昨年孫が生活体験事業で訪日したことへの感謝を表した。

 連邦議会、聖州議会、聖市議会からの功労賞及び賞状授与、記念品交換、日系3団体への寄付に続き、今年の県人子弟受け入れ事業に参加した中野カリナさんが「和歌山は親切で心の温かい人が多いと感じた。今後もこのような事業を続けてほしい」と謝辞を述べた。

 和歌山県議会南北アメリカ諸国友好議員連盟の中村裕一事務局長の発声による万歳三唱後に記念祝賀会に移行。舞台下では、仁坂県知事、山田県会議長、木原会長らを中心に記念のケーキカットが行われた。

 午後からはアトラクションとして大正琴の演奏が行われ、慶祝団の一員で15年前にサンパウロで大正琴を指導普及した畑美琴峰(はた・びきんほう)氏が見守 る中、琴聖会のメンバーが「浜千鳥」をはじめ、「里の秋」や「荒城の月」などを披露。その後、有志による「安来節」やリズム体操に続いてサンバショーが行われ、慶祝団と県人が一緒になって会場内を踊り歩いた。

2014年5月3日付

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