【特集:富山】富山県人会創立55周年記念式典 母県から34人の慶祝団が来伯

富山県人会創立55周年記念式典
祝いのケーキカット

[notice]文末で特集紙面のPDF版をご覧いただけます。[/notice]

「越中おわら節」など民謡も披露

 ブラジル富山県人会(市川利雄会長)創立55周年記念式典が、4日午前10時からサンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会館で開催された。母県からは34人の慶祝団が来伯し、記念の一日を共に祝った。富山県民のブラジル移住の歴史は1910年に3家族10人が渡伯したことから始まった。同県人会は60年に創立。サンパウロ(聖)州と富山県の友好提携、サンパウロ大学(USP)日本語学科への奨学金制度設立などの歴史的行事を背景に、母県とブラジルの懸け橋となり、その役割を果たしてきた。

【フォトギャラリー】富山県人会創立55周年

 式典は午前10時から前田進副会長の開会の辞で開始された。先亡者への黙とうに続いて日伯両国歌が斉唱。来賓として、中前隆博在聖総領事、呉屋春美文協会長、本橋幹久県連会長、尾西貞夫援協副会長、羽藤ジョージ聖州議員らが出席した。

 市川会長はあいさつで「ブラジルと富山県は105年の歴史がある。慶祝団の皆さんが式典に華を添えてくれた。一緒にお祝いできることが何よりの幸せ」と喜んだ。

 慶祝団副団長で知事代理の荒木勝氏は「ブラジルと日本は互いに地球の反対側に位置するが、富山県人の皆様のお陰で私たちにとってはまさに『遠くて近い国』に感じられる」と石井隆一県知事のあいさつを代読。その後、来賓あいさつ、高齢者表彰や記念品交換などが行われ、菅沢裕明県議の中締めで式典は終了した。

 午後のアトラクションでは竹氏修氏と北日本民謡舞踊連合会が、富山の「帆柱起し音頭」をはじめ、全国各地の民謡を披露。最後は「越中おわら節」を来場者が輪になって踊り、様子を見ていた草島嘉代子さんは「若い頃はよく盆踊りでこの曲を踊った。おわら節を聴くと懐かしくて涙が出てしまう」と目元に涙を浮かべた。

 続いて杉本正慶祝団団長が作詞し、富山名物を歌詞に忍ばせた「富山甚句」を来場者と合唱。「あーどすこい、どすこい」の掛け声が会場に響き渡っていた。

慶祝団が聖市各所を視察 富山・聖州提携30周年行事も

 式典の翌日の5日、慶祝団の県議会議員や県職員ら16人は在聖総領事館、USP、聖州社会開発局、イビラプエラ公園内の開拓先亡者慰霊碑を表敬訪問した。

 総領事館では中前総領事と懇談。双方熱い議論をとり交わし、最後は記念品を贈呈した。

 午後からはUSP日本語学科の奨学金受給者への受給認定証授与式に参加。富山県では20年前からUSP日本語学科の生徒へ奨学金の交付を行っており、今年は5人が奨学金を受給した。

 荒木知事代理は一人一人に認定証を授与し、「日本語の勉強に励んでもらい、いつか富山で会えることを期待しています」と述べた。受給者らも研究対象や将来について日本語で慶祝団にあいさつ。懇談時間は短かったが、それぞれ学生たちと交流を図った。

 聖州社会開発局ではフロリアーノ・ペザロン長官と対談。荒木知事代理から、聖州政府要人の来県要請と日本語及び日本文化、薬用植物、環境の3分野で学生との交流を「前向きに考えてもらいたい」との提案がなされた。

 フロリアーノ長官は「提案されたことは適切な人物や機関を探し出していく」と答え、「富山型デイケアサービスには興味がある。ブラジルでは老人介護と保育の問題が大きくなっている。富山の老人ホームなどの介護技術を共有してもらえたら」と期待した。

 引き続き、富山県・聖州友好提携30周年記念行事が講堂で開かれ、荒木知事代理とフロリアーノ長官が友好確認書にサインした。北日本民謡舞踊団の公演も行われ、来場した約100人の観客から大きな拍手が送られた。

 その後一行は、イビラプエラ公園内の開拓先亡者慰霊碑を参拝。ホテルに戻り、県人会員らとの交流会でサンパウロ最後の夜を楽しんだ。

2015年10月10日付

コメント0

コメントを書く

Login

Welcome! Login in to your account

Remember me Lost your password?

Lost Password