【2018年新春特集】あいさつ サンパウロ新聞社 代表取締役社長 鈴木雅夫

明けましておめでとうございます

【2017年新春特集】あいさつ サンパウロ新聞社 代表取締役社長 鈴木雅夫
古代文字『戌』 ブラジル書道愛好会 名誉会長 若松 如空

謹んで新年のお慶びを申し上げます。いつも本紙をご愛読いただきありがとうございます。本紙は、読者をはじめ、団体、企業の方々に支えられ、創刊71周年を迎えることができました。今年も読者の皆様が満足のいくよう充実した紙面づくりを心がけますのでよろしくお願い致します。

 昨年4月、日本政府はサンパウロ市パウリスタ大通りにジャパン・ハウスを開設いたしました。そのイナウグラソンには、テメル大統領始めアルキミン・サンパウロ州知事、ドリア・サンパウロ市長が列席し祝辞を述べました。「我々は日本人から学ばねばならない多くのことがある。ジャパン・ハウスは必ずやその発信拠点となるだろう」(テメル大統領)、「日本が、最も貴重な財産である国民をサンパウロに送ってくれたことに重ねて感謝したい」(アルキミン州知事)、「サンパウロの日本人は規律、勤勉、家族愛、伝統の尊重という美徳を示しながらブラジル社会と絆を深めてきた」(ドリア市長)と惜しみない賛辞を贈りました。

 ブラジルに移住した日本人がブラジル社会で高く評価されていることは、ブラジル日本移民100周年の時に誰もが実感したことでした。そして、このジャパン・ハウスは、開設2か月を待たずして16万人が来館し、日本政府が予定した年間15万人をわずか2か月足らずで突破したのです。これは何を意味するのでしょうか。ブラジル人が、「これから、日本人はこの国に何を持ってきてくれるのだろうか」という大きな期待を抱いていることの表れと思います。

 日系コロニアは、サンパウロをはじめ各地で日本祭りを開催し、日本文化のブラジル社会への普及振興を推進してきました。この影響も大きいことは否定できません。しかし、これら日本祭りがマンネリ化していることも事実です。規模ばかり大きくするのではなく、内容を充実する時期に来ているのではないでしょうか。

 今年は、ブラジル日本移民110周年という節目の年で、日系コロニア挙げてお祝いしようと様々な準備が進んでいます。その節目の年に我々が考えなければいけないのは、ジャパン・ハウスを意識した「棲み分け」です。ジャパン・ハウスは最先端の日本技術や製品だけでなく、ブラジル人が興味を抱く様々な工夫を凝らした展示や物品で注目を集めています。このようなことを、我々日系人が真似することは資金的に無理です。資金が調達できたとしても、同じことをすること自体、無意味だと思います。

 我々が考えなければいけないのは、自らの背丈にあったイベントを考え、ジャパン・ハウスができない隙間を埋めることです。そうすることで、相乗効果が生まれ、双方が活性化するはずです。日系団体のリーダーを始め日系指導者はジャパン・ハウスに通い、何が不足しているのか、ブラジル人の目線で考える必要があります。

 日本政府は昨年、中南米の日系コロニアとの協同を前面に打ち出しました。まだ、その内容は明らかではありませんが、今年は、その具体策が出てくるはずです。その協同の足掛かりを移民110周年事業にどのように取り入れていくかを考えれば、これから10年、20年後の日系団体の方針も生まれてくることでしょう。

 新たな年に期待をもって進もうではありませんか。

サンパウロ新聞社 代表取締役社長 鈴木雅夫

2018年1月1日付け

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