【2019年新春特集】ごあいさつ 呉屋春美、与儀上原昭雄、山田康夫

2019年 新春特集号
ごあいさつ ブラジル日本文化福祉協会 会長 呉屋 春美

2019年 新春特集号

新たに始まる次のステージに向けて

 サンパウロ新聞読者の皆様、あけましておめでとうございます。

 旧年中はブラジル日本文化福祉協会およびブラジル日本移民110周年記念祭典委員会に対し、温かいご理解ご協力を頂き、誠にありがとうございました。

 昨年は、ブラジル日本移民110周年を記念する祭典がブラジル各地で開催され、先駆者のご尽力に深い敬意と感謝の意を表し、またそれを通してブラジル日系社会が一致団結を成し得た大変有意義な一年となりました。何より、皇室から眞子内親王殿下によるブラジルご訪問を賜りましたことが、ブラジル日本移民110周年記念祭典をより崇高で感動的なものへと高められた、大きな要因となりました。

 その中でも特に、移民の父とされる上塚周平植民地入植100周年記念式典へのご臨席、および皇室より初となるカフェランジアの平野植民地をご訪問下さいましたことは、ブラジル日系社会にとって大変意義深いことでございました。それ以外にも、リオデジャネイロ、ロンドリーナ、ロランジア、マリンガ、カンピーナス、マリリア、ノロエステのリンスとアラサツーバ、そしてマナウス、ベレン、トメアスーにもお立ち寄り下さり、各地の慰霊碑の前で深々と頭を垂れて鎮魂の祈りを捧げられる眞子内親王殿下の真摯なお姿に、多くの人々が心を打たれました。ここサンパウロにおきましても、日本祭り会場での記念式典が盛会裏に挙行できましたことは、眞子内親王殿下のご臨席はもとより、皆様のご協力のお陰だと心から感謝しております。この場をお借りいたしまして、改めてお礼申し上げます。

 さて、今年2019年は亥の年にあたります。亥は12ある干支の最後、12番目の干支として「新たに始まる次のステージに向けた準備期間にあたる」と聞いています。文協といたしましても、亥の干支の意味にちなんで、次のブラジル日本移民120周年、130周年に向けての準備を始めたいと考えております。そのために昨年皆様にご協力頂いたリッファ(協力券)の購入、販売および寄附帳へのご賛同による収益金をもって、サンロッケ市の国士舘大学スポーツセンター(仮称:文協総合センター)をブラジル日本移民110周年記念の遺産として整備いたします。特に若い世代が楽しんでここを利用することによって、新しい出会いや活動の幅を広げ活性化する中に、次世代の日系社会を率いる若いリーダーも多く誕生することを期待しております。

 最後になりましたが、サンパウロ新聞読者のみなさまのご健勝と益々のご発展を心よりお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。

 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

ごあいさつ サンパウロ日伯援護協会 会長 与儀 上原 昭雄

2019年 新春特集号

時流を見据えた組織体制へ

 皆様、新年明けましておめでとうございます。

 常日頃より、サンパウロ日伯援護協会(援協)に対し、多大なる、ご支援を賜り、篤く御礼申し上げます。

 昨年7月21日には眞子内親王殿下のご臨席の下、日系社会の総力を結集して日本ブラジル移民110周年記念式典が開催され、これを契機に日本との関係も従来の「協力関係」から、共に受益者となる「提携関係」への移行がさらに進展していくものと思われます。

 さて、2018年度の援協の運営全般に就きましては、福祉部門(6事業所)及び医療部門(4事業所)共に不祥事や事故もなく、順調に推移いたしました。

 まず、福祉部門では2017年に日本財団の資金援助で34名収容から50名収容に増築されたスザノイペランジャホームをはじめ、サントス厚生ホーム、さくらホーム、あけぼのホームは常に殆ど満室状態で入居者の皆さんは快適な住環境の下でゆったりと寛いだ毎日を過ごしておられます。

 又、初の試みとして昨年10月19日に日系社会福祉4団体フォーラムを主催し、高齢化に伴う日系福祉団体の今後について相互に認識を深め、課題の共有化を図りました。

 一方、医療部門では日伯友好病院は好調な決算が続き、将来の医療ニーズの変化と多様化にも対応すべく、病院業務の拡大・充実のための対策として、病院の拡張工事を行ない、周辺に点在する30余りの診療所を病院本部ビル内に集約、手術センターの拡充、トモグラフィー(CTスキャン)の導入、さらには本部ビル内の配置転換を行ない、機能の効率化と利便性の向上を図るべく、新たなプロジェクトが計画され、一部は既に進行中であります。その結果、2013年以降、国内病院格付け認定機関からは最高認定を授与され、現在もきちんと保持しております。日伯友好病院では常に患者への対応(安全で安心)を第一義とし、さらに上級の病院を目標に国際認定機関(Accreditation Canada)の認定取得を目指しています。又、昨年9月22日には野口泰在サンパウロ総領事をはじめ、日系諸団体の代表者、要人の方々のご臨席の下、日伯友好病院創立30周年記念式典が成功裡に開催され、挨拶の中で病院事業の更なる拡充と発展を表明したところであります。

 近年、ブラジルでは公益社会福祉法人認定審査が厳しくなり、これに対応すべく、昨年10月27日の定期評議員会に於いてあけぼのホーム、さくらホーム、サントス厚生ホーム、やすらぎホーム、奄美事業所の5施設をサンパウロ日伯援護協会から、日伯福祉援護協会に移管することを決議いたしました。 

 斯かる状況下、援協はブラジル社会の時流を見据えた組織体制作りを行い、援協精神の原点であります「高齢者及び社会的弱者の救済援護」事業を充実・発展させていくために引き続き、努力・精進してまいります。

 結びに、皆様のご多幸とご繁栄をご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

 

ごあいさつ ブラジル日本都道府県人会連合会 会長 山田 康夫

2019年 新春特集号

新たな歴史の第一歩を

 ブラジルの日本移民は今年111年、昨年の110周年は秋篠宮眞子内親王殿下をお迎えし、第21回フェスティバル・ド・ジャポン会場内の特設会場で開催されました。日本からの慶祝団も多く、県人会式典、県からの110周年慶祝団を含めると18にもなり、最近では最高の日本との交流が行われたのではないかと思います。

 戦前、戦後を通じてブラジルに移住した日本人の数は25万人余、そして現在では190万人余といわれる日系人の中に占める日本人の数は減少し、反対にブラジルから日本への四世のビザ発給が可能になり、これからさらに増えるのではないかと推察します。

 こういった中で、出稼ぎといった形で日本に滞在する人たちが、日本とブラジルの交流に何かの役割を果たしてくれることを期待するわけです。今では働く人を募集しているのは大都会だけではありません。出稼ぎがもっと日本の人らに理解され、もっと親戚や近親者の人との交流が盛んになり、母県にある企業での就業ができればもっと良い生活環境や交流ができるのではないかと考えます。 留学や研修などの交流は欠かせませんが、こういった形での行き来も大切だと考えます。どこの都道府県でも人手不足は深刻であり、その解決方法として、今のブラジル日系社会で出来ることだと思います。

 コーヒー園のコロノ生活に始まり、幾多の年月の中には志を果たせず、また過酷な労働の中で生を受けた子供が早世するなど、一言でブラジルの日本人移民を語ることはできません。それに自分の意思とは関係なく両親につれられて、ブラジルに来て育ち、亡くなった人たちも沢山います。数多くの人たちの労苦があったから今日があるということを忘れてはなりません。

 これからの日系社会のあり方を考える時が来ました。県連の主催するフェスティバル・ド・ジャポン会場では、日本の郷土芸能、郷土料理などを通じて県連が、ブラジルの社会に広げていったものですが、この催しも、今では入場者の半数以上を非日系人が占めるようになりました。

 このような中で、県連は留学生、研修生の復活、存続などを訴え、交流を今まで以上に密にすると共に、他の形で交流を図ることが出来ればと考えます。そして、新しい日系の歴史へ第一歩を踏み出したいと思います。

2019年1月1日付

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