クリチバ 防災能力強化に期待 伯国初の日本製雨量レーダー導入

クリチバ 防災能力強化に期待 伯国初の日本製雨量レーダー導入
開所式で証書を手渡すJRC斉藤社長とボルゲッティ同州知事(右から)

日本無線がJICA事業の一環で

クリチバ 防災能力強化に期待 伯国初の日本製雨量レーダー導入
レーダーの管理を行う同防災局を訪問した一行

 JICAブラジル事務所(斉藤顕生所長)の「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」の一環で、進出企業の日本無線(JRCブラジル=斉藤優社長)とパラナ州市民防災局「DEFESA CIVIL」が連携し、雨量レーダー「RAIN WAECHER」が同州気象局「SIMEPAR」に設置された。6月25日に同州クリチバ市の同州政庁舎・イグアス宮で行われた開所式には、同州知事などが出席。今後、同設備による防災能力強化に期待がかかる。

 JICAの同事業は、日本の民間企業が持つ優れた製品や技術などを開発途上国に導入し、社会・経済開発に貢献するもの。

 同事業は2013年頃から、JRCの斉藤社長が在クリチバ日本国総領事館に30回以上通い詰めて交渉を重ね、14年末にJICAの同事業に採択された。

 16年8月から来年半ばまでの期間で行われる今回の事業では、日本無線の同雨量レーダーを導入することに加えて、関連技術の指導も行うことにより、降雨状態を細部まで把握。異常気象による局所的な降雨被害を観測できることで、同州の防災能力強化への貢献が求められる。

 今回、ブラジルに初めて導入された日本製のXバンド雨量レーダーは半径40kmの範囲で、150m区画ごとに降雨状態を把握でき、クリチバ市内から近郊までの地域が対象になる。管理は同市民防災局「DEFESA CIVIL」で行われており、現在は崖崩れの危険性がある地域を集中的に管理している。本事業により、災害に強い都市構築として、対象範囲の砂防・洪水対策設備建設のための情報収集、自然災害による医療リスクの軽減などにつながる。

 JICAの同事業として運用された後、同州とJRCで3年間運用される。

 開所式には、同州知事のシダ・ボルゲッティ氏、同公館の木村元総領事、JICAの斉藤所長、JRCブラジルの斉藤社長が出席した。

 式の冒頭、JRCの斉藤社長からボルゲッティ同州知事に、レーダーの設置。作動確認完了の旨を記載した証書が手渡された。

クリチバ 防災能力強化に期待 伯国初の日本製雨量レーダー導入
気象局に設置された雨量レーダー

 ボルゲッティ同州知事は「日本人は110年も前から、技術や文化、伝統など様々なものをブラジルに持ち込んでくれた。感謝しています」と話し、「防災強化に取り組むパラナ州で、(同事業は)画期的なもの」と称賛し、同設備への期待を述べた。

 JRCの斉藤社長はあいさつで「(今後は)ブラジルの他州にも水平展開し、ブラジルの経済発展と、住民の安全・安心確保に協力していきたい」と意気込みを語った。

2018年7月7日付

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