サソリに刺される事故増加 年初から1万1千件以上に=サンパウロ州

 サンパウロ州内地方部で近年、市民がサソリに刺される事故が増加傾向にある。12日付エスタード紙によれば、今年は現在までに約1万1500件に上るという。

 報道によれば、事故件数は15年の1万5107件から、16年は1万8829件、17年は約2万1700件へと増加している。11年には7017件だった。今年は、1時間あたり2件のペースで事故が発生している。

 今月10日には、カブラリア・パウリスタ市で4歳の女児が自宅の庭でサソリに刺された。2カ所の医療施設に抗毒血清がなかったため、約50キロ離れたバウルー市の病院に搬送され、刺されてから約3時間後に血清投与を受けたが、死亡した。

 このケースのほか、最近では今月7日にスマレー市で、6日前にサソリに刺された男児が死亡している。

 サンパウロ州保健局では、抗サソリ毒血清は保健省により配布されており、同州へのアンプル送付は不規則だと説明している。同局によれば、月に650本のアンプルが必要とされるが、7月に受け取っているのは126本のみだという。

 一方、保健省は、サンパウロ州は7月に350本のアンプルを受け取っているとし、州内市への配布は州政府の責任で行われると説明している。

 アメリカーナ市では今年上半期に234人がサソリに刺された。ジョゼ・ブリテス・ネト獣医師によれば、同市でのサソリによる事故の多くは黄サソリによるものとなっている。黄サソリの毒の神経毒性は茶色のサソリよりも強いという。

 ブタンタン研究所のロジェリオ・ベルタニ研究員は市民がサソリに刺される事故の増加について、森林部の伐採が進んだことと、サソリが都市部の環境に順応するようになったことが関連しているとの見方を示している。

2018年7月13日付

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