サンパウロ州で「女性殺し」増加 約半数は「未練男」による犯行

サンパウロ州で「女性殺し」増加 約半数は「未練男」による犯行
サンパウロ市内でフェミサイドに抗議する女性達(撮影/米沢心、2017年11月)

 サンパウロ州公共保安局のデータに基づいて伝えた8日付伯メディアによると、2018年1~11月に同州内で確認された「フェミサイド」、すなわち、女性であることを原因とする「女性殺し」の件数は、前年同時期の94件に対して26.6%増の119件だった。同州内では19年に入ってからも、すでにフェミサイドが確認されている。14歳の少女に交際を断られた21歳の男がこの少女を銃で撃って殺害した事件を含めて、今年初めの1週間だけで5件のフェミサイドが発覚している。

 サンパウロ州の検察当局による調査の結果は、同州内で確認されたフェミサイドの半数近く、女性殺し全体の45%は、殺害された女性の元交際相手が、交際関係の終わりを受け入れることができずに犯行に及んだ、つまり、未練たらたらの男が元カノを手にかけたという事件だったことを示している。

 検察は、16年3月から17年3月の間に同州内で告発されたフェミサイド及びフェミサイド未遂、合計364件について分析を行った。その分析によると、フェミサイドの犠牲となった女性の3人に2人(66%)は、家の中で殺害された。また、犠牲者のほぼ半数(48%)は、何度も殴打もしくは銃撃されていた。そして、女性を殺害した男達が明かした犯行の動機は主に、嫉妬、所有物という意識、そしてマチズモ(男性優位主義)的意識を背景とするものだった。

 今回の調査を統括した女性検事は、殺害されるのを回避するための最善の方策は沈黙を破ることだと主張する。フェミサイドの犠牲となった女性達の96%が、元交際相手から受けた暴力などの被害届を出しておらず、元交際相手を遠ざけるための保護策さえ持っていなかったためだ。検事は「いかなる女性もその愛で攻撃者を変わらせることはできない。暴力を報告し、被害届を出し、助けを求めることが重要だ」と話す。また検察当局は、被害届を出すなどして告発することは、攻撃者を怯えさせる一つの方法だとしている。

2019年1月8日付

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