サンパウロ市内バス 「故障で走行不能」毎日275件

 サンパウロ市内を走る路線バスを頻繁に利用する人ならば、乗車中のバスが突然故障して走行不能となり、バス停でもない道端などで途中下車させられた経験が何度かはあるだろう。

 情報アクセス法に基いて伯字紙「Metro Jornal」が入手した同市内の路線バスの運行を管理するサンパウロ市交通公社(SPTrans)のデータによれば、故障やタイヤのパンクなどによって走行不能となり、バスが途中で運行を中止するという事態は2017年に入ってから7月末までの間に5万8359件も発生した。平均すると、毎日275件という驚くべき頻度で発生していたことになる。

 今年1~7月の発生件数は昨年同時期の6万4126件に比べると9%少ないが、マッケンジー大学カンピーナス校で交通工学と保守管理を教えるルイス・ビセンテ・フィゲイラ・デ・メロ・フィリョ教授はこの数字をいまだに「極めて高い水準だ」と言い切り、「これはすべての人に影響を与える。30分間にわたって停車している1台のバスは5キロメートルの交通渋滞を生み出す」と説明する。

 こんなにも多くの故障や不具合がなぜ発生するのか。同教授は、バスを走行不能に陥らせる故障は外的要因だけでなく、バス会社各社による保守の不備、もしくは市役所による検査の不備があることを示していると指摘する。教授によれば、摩耗した部品の評価を行い、破損する前にそれらの交換または修理を指示するという予防保全を行うことが理想だが、予防保全はバス会社にとってコスト高になるため、何か問題が発生した後にしかそれらの解決が図られない。

 利用客らに迷惑をかけないよう、故障したバスはバス会社らによって直ちに他のバスに交換されなければならないと同市交通公社は言う。しかし、故障してからでは遅いのだ。客を乗せて営業運行している最中に故障したその時点で、すでに利用客に対して多大な迷惑をかけているという事実を認識できていないのだろうか。

2017年10月17日付け

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