シマヅ・ド・ブラジルバルエリ市に新社屋 販売代理店と経営統合

シマヅ・ド・ブラジルバルエリ市に新社屋 販売代理店と経営統合
カスタマー・ソリューション・センター

分析機器市場でトップを狙い

シマヅ・ド・ブラジルバルエリ市に新社屋 販売代理店と経営統合
開所式であいさつする上田本社社長
 医療・分析機器会社のシマヅ・ド・ブラジル(的場俊英社長)が販売代理店のSINC社との経営統合に伴い、新社屋をサンパウロ市バラ・フンダ区からバルエリ市に建設移転した。13日には日本の京都府本社から上田輝久社長が来伯してブラジル新本社の開所式を開催し、在サンパウロ日本国総領事館の中前隆博総領事ら200人が式典に出席した。

 ブラジル経済が停滞する中、島津製作所のブラジル法人である同社があえて新たな投資を行った背景には、1980年に代理店販売としてブラジル進出した同社が、当初は医療機器の販売が中心で分析機器はマイナーだったのが、今や両製品の販売実績は半々のところまで変化。分析機器の大手代理店だったSINC社との間で、代理店扱いとシマヅ本社扱いで取り扱い製品が異なり、顧客が違う分野の2機種を注文した場合に不都合が起こっていたことの解消がある。そして、何よりもブラジルの分析機器市場で米国やドイツの企業と競争している中、市場占有率2位のシマヅは、1位の米国企業「アジデント社」からトップの座を奪うことを念頭に入れている。

 新社屋は、SINC社との経営統合により、社員数が2倍の200人となり、これまでの分析機器ショールームを改組して「カスタマー・ソリューション・センター」として顧客サービスを始めた。

 同センターでは、例えば製薬会社から持ち込まれた錠剤の風邪薬に必要な成分が正しく配合されているかを分析するにあたり、錠剤を砕いてから液体化するなどの前処理ができるラボ設備も充実している。また、自動車会社からの大小金属棒、カツラ会社から持ち込まれる人工毛の引っ張り強度、食品会社から持ち込まれたクッキーを食べた時にちょうど良いサクサク感などを分析。大学の農学部から持ち込まれたキャベツの農薬残留率を抽出するなど、顧客が抱えている課題や問題を解決し、知りたい分析結果をどういう方法で抽出するのかを顧客へ提示できるのが一般のショールームとの違いだ、と関係者は語った。 

 研究職社員からノーベル化学賞受賞の田中耕一さんを輩出している島津製作所は、日本企業の中でもユニークな存在。現在のところ、先進国の限られた会社でなければ生産できていない製品として実用化されているものに、プロ用高級一眼レフカメラやハイブリット自動車があるが、100分の1グラムを計測したり、前述のクッキーのサクサク感を計測できる機械を製造しているというのも日本のお家芸と言えるだろう。

2016年10月18日付

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