ジャパンハウス 書道家・手島泰六展 移民110周年記念展として開催

ジャパンハウス 書道家・手島泰六展 移民110周年記念展として開催
開会式であいさつする手島さん

手島さん「書は人なり」

ジャパンハウス 書道家・手島泰六展 移民110周年記念展として開催
記念展会場で自身の書を解説する手島さん(右奥)

 国際芸術財団(IAF)主催、在サンパウロ(聖)日本国総領事館(野口泰総領事)、ブラジル日本移民110周年記念祭典委員会、サンパウロ新聞社、フジサンケイ・グループ後援の「手島泰六展―書美の追求―ブラジル・日本移民110年祭を祝いて」が18日から22日まで、サンパウロ市ベラ・ビスタ区のジャパン・ハウス(JH)2階セミナールームで開催されている。同展は移民110周年記念展として企画され、17日の開会式では、来伯した書道家の手島泰六(たいりく)さん(70、東京)が来賓らに自身の書を解説した。

 JH初の移民110周年記念行事となった同展は、日本の伝統文化である書の素晴らしさを広め、日伯文化交流を促進する目的で作品28点が展示されている。

 開会式には、アルミニオ・アルバレス・アフォンソ元聖州副知事、マルシオ・フランサ聖州知事の妻ルシア・フランサ氏、元文協会長の上原幸啓氏、ブラジル日本移民110周年員会の菊地義治実行委員長、文協の呉屋春美会長ら約30人の来賓を含む計約100人が出席した。

 手島さんはあいさつで「絵も書も、ただ綺麗なものを追求するだけでは本当の芸術ではない。自身を見つめて、自身の書を書いている。この書から、そういう精神性が波動として伝わってほしい」と話した。

 開会式後に、手島さんは来賓らに展示された28点の自身の書を解説した。作品『眞』は来伯される眞子さまに敬意を表して書いたとし、作品『寿』を移民110周年を祝うために書いたことも語った。

 来聖は5度目となる手島さん。移民100周年時には来伯された皇太子殿下が、イビラプエラ公園内の日本館で手島さんの書道展を見学された。今までに中南米で計12回、欧州でも展覧会を開催してきた手島さんは「(観客の)反応は多種多様で、見る人の感性で自由に観てもらう」と、書を世界に発信してきた功績から、平成28年度外務大臣表彰を受章した。

 手島さんの父で前衛書道家の右卿(ゆうけい)さんは、アートとしての書を普及した功労者で、戦時中の空襲で街が崩れていく光景に美を感じ、1957年の第4回サンパウロ・ビエンナーレ展に作品『崩壊』を出展して脚光を浴びた。美術評論家が感動して「崩壊していく様を感じた」と言ったのが印象的だったといい、「書に国際性、世界性を持たせる重要性を感じた」と手島さんは振り返る。

 手島さんは「『書は人なり』。人間性がどのように出るか。技術よりも精神性を筆に表す」と語り、「1文字、2文字から何かを読み取ってもらうために書を始めた」と自身のきっかけも披露した。

 また、移民110周年に関して「同胞としての気持ちを強く持っている。ブラジルでたくましく生きる姿を頼もしく思う」と日系社会への想いを語った。

 同展は18日から21日(午前10時から午後8時)、22日午前10時から午後6時まで開催されている。

2018年7月19日付

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