デング熱の感染者増加

デング熱ウイルスを媒介するネッタイシマカ(Foto: Arquivo Wikipedia)

聖州で過去ワースト記録
感染による経済的影響も深刻

 サンパウロ州におけるデング熱ウイルスの感染者数が今月22日時点で22万2044人に達し、同州政府が1986年に登録を開始して以来のワースト記録となった。感染者の割合も人口10万人当たり300人を上回っており、公衆衛生学的観点でサンパウロ州はデング熱の大流行地域に当てはまることになる。また、感染者が被る経済的影響も無視できない状況になっており、休業が直接的に収入減につながってしまう自営業者らはため息を漏らしているという。27日付フォーリャ紙が報じた。

 サンパウロ州感染症監視センターによる最新の報告では、州内645都市でデング熱患者が確認されている。死者数は少なくとも125人に達しており、これまでのワースト記録だった2010年の141人に近づいているほか、既に死亡した住民90人の死因がデング熱によるものだったかどうかの確認作業も検査機関で急ピッチで行われている。

 都市別ではバウルー市、マリリア市、ボツカツ市、アラサツーバ市、ベベドウロ市など州北西部で流行が減速しつつある一方、バイシャーダ・サンチスタ地域と大サンパウロ都市圏、カンピーナス地域での感染速度は依然として高まっている。

 感染症専門家によると4種類あるデング熱ウイルスのうちタイプ1と呼ばれるウイルスの感染が今年は多く見られているが、タイプ1のデング熱はこれまで同州では発症数が比較的少なかったため免疫保有者が少ないという。

 デング熱ウイルスを媒介する蚊の繁殖には降水量の減少と気温の低下が好条件となるため、4月最後の1週間から5月初めにかけてが感染のピークとなる。

◆経済的影響

  今月11日までに2万764人の発症が登録されたサンパウロ市内でカウンセリングルームを経営している心理学者のリリアン・ノゾリロ氏(36)は「被雇用 者の立場ならどんなに良かったか」と語る。同氏は1週間も病床に伏していたが、これにより1カ月の平均収入の10%に当たる600レアルの損失を招いたと いう。

 また、市内北部で数カ月前にアイスクリーム店を開業したロザンジェラ・アヌンシアド氏(60)は「暑い稼ぎ時に感染して10日間休 業したら売り上げが30%減になった。しかもオープン間もない時期に休業したことによる損失は大きい。商品ラインの拡張計画も棚上げになった」とため息を 漏らした。

2015年4月28日付

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