バス、トラック10台超放火 犯罪組織の対立で街に混乱=リオ市

バス、トラック10台超放火 犯罪組織の対立で街に混乱=リオ市
45人の容疑者を拘束した軍警察の作戦に関して会見するリオ州のロベルト・サー保安局長(Tomaz Silva/Agência Brasil)

 リオ・デ・ジャネイロ市北部コルドビル区にあるファベーラ(貧困地区)シダーデ・アルタで2日、麻薬密売組織間の抗争の影響により、同市の主要道路の一つブラジル大通りと、ワシントン・ルイス街道でバスやトラックが連続して放火される混乱が発生した。UOLサイトなど国内メディアが同日付で伝えた。

 軍警部隊は2日未明から、シダーデ・アルタとパラーダ・デ・ルーカスのコミュニティーを支配している対立する密売組織の抗争に介入しようとしていた。

 バス放火は、主にワシントン・ルイス高速道路とブラジル大通りで確認されている。2日午前10時頃から始まったという。

 同市で最も重要な高速車線のブラジル大通では、いくつかの区間が通行止めとなったため、渋滞を引き起こした。

 消防署によると、9台のバスと2台のトラックが放火され、これらの通りは通行止めとなった。同市は午前中から注意状態に入り、学校の授業取り止めの影響は5800人以上の児童におよんだという。

 また、数台のトラックが一部住民による略奪の対象となった。略奪に加わった住民の中には女性や子供も含まれていたという。さらに、若者達の集団がブラジル大通りを閉鎖しようとしたが、正体不明の乗用車のドライバーが空中に発砲した後に、若者達は逃走している。

 リオの軍警察が犯罪者による市バスへの放火が発生した後に行った捜査により、シダーデ・アルタとパラーダ・デ・ルーカスで45人の容疑者が拘束されたほか、32丁のライフルと4丁のピストル、11個の手榴弾が押収された。

 軍警の特殊作戦部隊(Bope)によると、この捜査中に起きた銃撃戦で2人の容疑者が死亡した。警察では、軍警の侵入への報復として麻薬密売人達によりこの日の攻撃が画策されたとみているという。3人の軍警官が軽傷を負っている。

 軍警広報のブラス少佐によれば、対立する犯罪グループがシダーデ・アルタのコミュニティーに侵入しようとした後に、バスへの放火が起きたという。軍警が通報を受けたものの、ファベーラでの警察活動を封じ込めるため、犯罪グループが「混乱や恐怖」を誘発しようと別のコミュニティーの人間を動かしたとの見方も示している。

 ブラジル大通りとワシントン・ルイス街道はリオ市からバイシャーダ・フルミネンセ地域やミナス・ジェライス州、サンパウロ州へ至る主要道路で、リオ市の出入り口に位置するシダーデ・アルタは戦略的な地点と考えられているという。

 文民警察もこの事件の捜査を開始し、拘束された容疑者は市内各所の警察署へ連行された。これらの容疑者達は、密売関与の罪で告発される見通しという。

 こうした攻撃は、市内の様々な場所や同州バイシャーダ・フルミネンセ地域でも起きているという。

 軍警察は、ヘリコプターの利用も含めて、ブラジル大通り、ワシントン・ルイス街道でパトロールを強化している。

 リオ州の旅客輸送企業連盟によれば、同州内で今年に入ってから犯罪者により放火されたバスは51台に上り、すでに昨年1年間の被害台数(43台)を上回っているという。

2017年5月4日付け

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