パウリスタ大通りに9万人 現政権・ルーラ氏支持の集会

パウリスタ大通りに9万人 現政権・ルーラ氏支持の集会
サンパウロ美術館前に集まった参加者たち(撮影=米沢心)

 ジルマ大統領の弾劾に反対する現政権支持派などによる街頭集会が18日、全国各地で実施された。最大規模となったサンパウロ市パウリスタ大通りには、官房長官就任を停止されているルーラ前大統領も参加。調査会社ダタフォーリャによれば約9万5000人が通りを埋め、現政権、ルーラ氏の支持を訴えるともに、大統領弾劾を「クーデター」と位置づけ、反対と、民主主義の擁護などを訴えた。全国の参加者数合計について、軍警は86万6000人と発表している。

パウリスタ大通りに9万人 現政権・ルーラ氏支持の集会
演説するルーラ氏(Foto: Ricardo Stuckert/ Instituto Lula)
 伯メディアの報道によれば、大統領弾劾反対と民主主義擁護を訴える「ブラジル人民戦線」がこの日の行動を呼び掛け。夕方前から車両通行止めとなったパウリスタ大通りには、赤色の服を身に付け、国旗や、大統領・ルーラ氏への支持、民主主義擁護などの文言を書いたプラカードを手にした参加者が集合した。ルーラ氏も捜査対象になっているペトロブラス汚職のラバ・ジャット捜査作戦を担当するパラナ連邦地裁のモロ判事への批判も見られた。

 集会の中心地近くのサンパウロ州工業連盟(Fiesp)前などでは、同日朝まで通りを封鎖、軍警察によって解散させられた反政権派の一部との間で小競り合いも起きた。

 サンパウロ美術館前のトラックの上では、労働組合や学生団体、社会運動グループの代表らが演説。ルーラ氏は午後7時半ごろに車に上り、演説を行った。

 現政権の官房長官に任命されたが、この日最高裁のメンデス判事によって就任一時停止の仮処分が出されたルーラ氏。この日の約20分間の演説は、任命後公の場での初めての発言となった。ルーラ氏は入閣要請の受け入れについて、ジルマ政権を助けるためと発言。多様性の共存こそが民主主義だとして、敵対でなく平和の重要性を訴え、選挙結果の尊重を求めるとともに、参加者とともに「民主主義の終わり」と「クーデター」に反対の意思を表明した。

◆全国45都市

パウリスタ大通りに9万人 現政権・ルーラ氏支持の集会
モロ連邦判事を批判する人形(撮影=米沢心)
 サンパウロ市のほか、この日は各州の州都をはじめ少なくとも全国45都市で政権支持の集会が実施されたと報じられている。
バイア州サルバドールでは、軍警察発表によれば、市中心部に7万人が集結。「民主主義のための行進」として市内を歩いた。
ブラジリア連邦直轄区では約6000人が集まり、官庁街を行進。

 リオ市でも同日夜、中心地区に人々が集合した。軍警察による参加者数推計はないが、主催者は7万人が参加したと発表している。

◆両派の活動続く

パウリスタ大通りに9万人 現政権・ルーラ氏支持の集会
Fiesp前の路上で抗議を続ける反政権グループ(20日)(撮影=米沢心)
 16日夜からパウリスタ大通りを封鎖した現政権に反対するグループは、18日朝に軍警察によって解散させられたが、その後もFiespビル前の歩道上にテントを張って泊り込み、抗議活動を続けている。

 一方、サンパウロ州サンベルナルド・ド・カンポ市のルーラ氏自宅マンション前では、21日早朝から支持者が集まり、連帯を表明している。

2016年3月22日付

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