ピザを求めた路上生活者 軍警に撃たれて死亡=サンパウロ

 サンパウロ市内西部のピニェイロス地区の路上で12日夜、路上生活者の男性が軍警察官に撃たれて死亡するという事件があった。13日付で伝えた伯メディアによれば、事件を目撃した人達は、死亡した男性は平静を失った様子で木片1個を手に持っており、1人の軍警官が「棒を下ろせ、棒を下ろせ」と言った後、その男性の胸に向けて2回発砲したと話している。

 目撃者らによると、撃たれて亡くなった男性はリカルドという名で知られている路上生活者で、年齢は38歳前後。リヤカーを引きながら10年以上、段ボールや資源ごみの回収をしていた。事件を目撃した女性によると、一切れのピザをもらおうとして男性がピザ店に近寄ったところ、ピザ店の店員が軍警察に通報した。目撃者の女性は「彼は1個の木片を持っていたけど、彼は誰も殴るつもりはなかった。私はもう6カ月以上も前から彼のことを知っている」と話している。

 また、別の目撃者の男性は、軍警官の行動を携帯電話で動画撮影したが、発砲した警官とは別の複数の警官らに携帯電話を取り上げられ、その警官らが動画を消去したと話している。この男性によると、軍警官らは携帯電話を取り上げるために男性に対して銃を向けた。

 発砲から約15分後、軍警官らは「人殺し」「ファシスト」という罵声が飛び交う中で、撃たれて路上に横たわっていた男性をパトカーに乗せた。軍警官らはメディアの取材に対し、撃たれた男性を病院へ運んだと話したが、どこの病院かは明かさなかった。

 警察の活動を監視するサンパウロ州警察オンブズマンのジュリオ・セーザル・フェルナンデス氏はこの事件の情報を収集するために現場へ足を運んだ。同氏は「必要のない行動だった。不必要に発砲してはいけない。この警官は行わなければならなかった事を行わなかった。発砲は最後の手段だ」と述べ、検察がこの事件について捜査するよう求めると明かした。

 軍警官が路上生活者の男性を撃ったのは、社会階層A、Bクラス(富裕層)を主なターゲットとしているスーパーマーケット「パン・デ・アスーカル」前の路上だった。撃たれて亡くなった男性がその場にいることに慣れている同スーパーの多くの利用客は、軍警察に対して憤っている。

2017年7月14日付

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