フォード工場閉鎖で2.7万人が失業か 州政府が「買い手探し」へ

 米自動車メーカーのフォードがサンパウロ州サンベルナルド・ド・カンポ市(以下、SBC市)の自社工場を2019年中に閉鎖すると発表したことを受けて、SBC市のオルランド・モランド市長(PSDB=ブラジル社会民主党)は伯メディアの取材に対し、フォードの工場閉鎖は同市に年間1850万レアル(約5億5000万円)の税収減をもたらすことになるとの見方を明かした。同市長によれば、商品サービス流通税(ICMS)が1450万レアル(約4億3000万円)、サービス税(ISS)が400万レアル(約1億2000万円)、それぞれ減少する。伯メディアが21日付で伝えた。

 モランド市長は、市の税収は大きく減少するが、フォードの工場閉鎖が同市に与える最も大きな負の影響は、多くの人々が職を失うことだとしている。

 フォードのSBC工場閉鎖によって働き口を失う人々は、労組横断社会経済調査・統計所(Dieese)の現時点における見積もりでは、直接・間接雇用とサプライチェーン、そして工場労働者らを相手に商売をしている飲食店や小売店などを合わせて2万7000人に上ると見られているが、同市の労働市場にはこれだけの人々を吸収する力はない。

 労組横断社会経済調査・統計所は、フォードの従業員2800人と請負労働者などの間接雇用者1500人、そして関係業界の2万2500人が失業するとみているが、同機関の専門家は「影響を受ける労働者の数はさらに増えるだろう」と話している。

 なお、サンパウロ州のジョアン・ドリア知事(PSDB)は21日午前中に南米フォードのライル・ワッターズCEO(最高経営責任者)と会談し、その後、州政府は雇用の維持を目的として、フォードが閉鎖するとしているSBC工場の買い手を来週から探すと発表した。

 ドリア知事によると、SBC工場は直ちに閉鎖されるわけではないため、これから閉鎖までの間に州政府は、フォードが同工場の買い手を見つけるための手伝いをする。

2019年2月21日付

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