ブエノスアイレス紀行⑨ ウルグアイに船で日帰り旅行

ブエノスアイレス紀行⑨ ウルグアイに船で日帰り旅行
海へと続くコロニア・デル・サクラメントの道

 終日を過ごせるブエノスアイレスでの滞在も最終日。どうしても行きたかったので、船でウルグアイのコロニア・デル・サクラメントへ行くことにした。

 ウルグアイ行きの船を運航している会社は3社くらいあるようだが、記者はその中でも一番安いであろうブケブス社を利用した。前日に乗船券を購入。到着まで3時間かかる便は往復で1100アルゼンチンペソ(約220レアル)だった。インターネット上で購入すると、もっと安く購入することも可能。

 船は午前9時45分に出発。遅くても出発1時間前までにチェックインするよう言われていたので、早めにターミナルへ向かった。ターミナルはプエルト・マデーロのすぐ近くなので、行きやすい場所にある。チェックイン後は荷物検査をし、アルゼンチンの出国手続きの後、ウルグアイの入国手続きが横ですぐ行われる。

 平日だったが、船内は観光客と思わしき人たちが多い。免税店や軽食所もあり、退屈はしない。何年ぶりかで船に乗ったが、ブラジルへ移住する途中の日本移民の気持ちを海を見ながら想像してみた。

 あっという間に3時間が経ち、コロニアに到着。コロニアはウルグアイでも2番目に古い古都で、同国で唯一、世界遺産に登録されている場所だ。スペイン領時代とポルトガル領時代を繰り返した歴史があるため、両国の文化が混在し、独自の景観や文化が生まれた。

 古い石垣や家屋が残る歴史ある町並みは、なんとなく懐かしい気持ちにさせる。道は石造りで、レンタカーを借りてバギーを走らせている旅行者もいた。広場の近くに灯台があり、25ウルグアイペソで登ることが可能。展望台からはコロニア全体を見渡せた。コロニアには闘技場や教会、各種博物館もあり、見るところには困らない。と言っても一日もあればすべて見て回れるくらいなので、日帰り旅行でも充分楽しめる。

 記者の中ではとにかく美しいコロニアの町並みが心に残った。惜しむらくは夜の姿を見られなかったこと。間違いなく夜のほうが魅力的だろう。古い町並みはもちろん見所だが、少し歩けば現代的な洒落(しゃれ)た町並みが現れるのも嬉しい。レストランやブティックが軒を連ね、カジノもあった。海釣りをしている人も多く、どんな過ごし方でも楽しめそうな場所である。

 ブエノスアイレスに比べたら落ち着いているが、まったく何もない田舎というわけでもない。落ち着いた雰囲気で自然も豊か、中期で滞在してみたい場所である。そのくらい魅力的な場所だった。

 帰りは午後6時45分の便。船から沈む夕日が見え、ブエノスアイレスに到着する頃にはすっかり夜に。街の夜景も楽しめた。丸一日使ったウルグアイ日帰り旅行だったが、かなり満足できた。コロニアは本当にお薦めしたい場所だ。

 帰宅後、友人の母親のマリエルにコロニアの魅力を話していると、「ふーん、でも(ブラジルのパラナ州の)パラナグアみたいな感じでしょ?」と一言。雰囲気としては確かに似ていたので返す言葉がなかったが、コロニアのほうがはるかに洗練された場所であったと断言できる。

 ウルグアイの物価は、一般的には高いといわれている。レストランで食事した際はチップ込みで約2000円だった。ウルグアイペソへの両替をほとんどしなかったので、カードを使えるところではカードを使用した。土産物屋などでは最低500ウルグアイペソからしかカードが使えない店もあるので、使用前に確認したほうが良い。(つづく)

2016年2月3日付

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