ブラジルで普及して60年 和道流空手範士の高松浩二さん 米寿祝いと書籍出版パーティー

ブラジルで普及して60年 和道流空手範士の高松浩二さん 米寿祝いと書籍出版パーティー
ケーキカット後の高松さん(右から3人目)と家族たち

ブラジルで普及して60年 和道流空手範士の高松浩二さん 米寿祝いと書籍出版パーティー
「ブラジル和道流空手の歴史」の表紙
 ブラジル和道流空手道連盟の範士師範9段である高松浩二さん(兵庫県加古川市)の米寿(88歳)の祝いと、同空手道の伯国での普及60周年を記念した書籍『História do Wadoryu Karate do no Brasil(ブラジル和道流空手の歴史)』発刊パーティーが、12月17日午後7時からサンパウロ市リベルダーデ区のニッケイパレスホテルで開催された。当日は、家族・親戚及び同空手道関係者をはじめ、高松さんが所属し会長職などを務めた兵庫県人会、東京農大会関係者など約100人が一堂に会し、高松さんのこれまでの功績を称えた。

 高松さんの息子で、和道流空手教士師範7段の高松セルジオさん(51、2世)によると、同書(207ページ建て)は伯国での同流派普及60周年を記念して刊行されたもので、今回が初めての出版。印刷部数は1000冊で、ブラジルで実践してきた普及活動の歴史を文章(ポ語)と450枚に上る写真で記録し、既に各支部などで販売しているという。

 この日の祝賀パーティーでは、最初に日本の和道流三代宗家・大塚博紀氏からのメッセージが披露。「現在も高松先生が現役で稽古されていることに畏敬の念を抱いております。今後もお元気で、その(現役)記録を更新されますことをお祈り申し上げます」と読み上げられた。

 アルゼンチンのブエノス・アイレス在住者及び日本の東京農大時代の後輩たちからの祝辞が代読された後、和道流空手パラナ支部のフランシスコ・ペレイラ氏があいさつ。1956年に高松さんがブラジルで和道流空手の普及を開始したことに触れ、「大切なのは高松先生が築いた歴史を残し、この本を通じて多くのことを伝えていくこと」と強調した。

 また、ブラジル東京農大会の原島義弘会長は、高松さんが武道を通じて伯国で「礼儀」を普及してきたことの重要性を説き、「先輩、今後も卒寿(90歳)、白寿(99歳)を迎えられ、益々ご健康で精進されますことを願います」とエールを送った。

 引き続き、高松セルジオさんが書籍についての説明を行った後、高松浩二さんがマイクを握り、「暮れのお忙しい中を、こうしてたくさんの方々に来ていただいたことは本当にありがたいこと」と来場者への感謝の気持ちを表した。

 さらに、自身が空手を普及するためにブラジル各地を回って指導してきたことに言及。「武道は礼に始まり、礼に終わりますが、地方に行った時にその土地の子供が『メストレ、ボンジーア(師匠、おはようございます)』とあいさつをしてくれるようになり、その町の市長が『空手を行うことによって、町の子供たちがあいさつするようになった』と喜んでくれた。それだけでも空手を教えてきて良かったと思います。皆さんに助けられてやってきて、今日は本当に嬉しいです。どうもありがとうございました」と高松さんが思いを述べると、会場からは惜しみない拍手が送られた。

 原島東京農大会会長による乾杯の音頭で祝賀夕食会に移行。高松さんは各テーブルを回りながら、充実した表情で出席者たちと歓談していた。

 祝賀夕食会終盤では記念のケーキカットも行われ、高松さんの晴れの姿を家族たちが見守っていた。

2018年1月6日付

コメント1

  • 中島雅人 Reply

    2018年01月13日 at 22:47

    高松さん、おめでとうございます。
    元気でいらしてなによりです。

             中島

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