ブラジルの海岸のごみ 95%以上がプラスチック

 サンパウロ総合大学海洋学研究所(IO-USP)が、関連企業・団体からなるプラスチック社会環境研究所(Plastivida)と提携して2012年から実施しているモニタリング調査で、ブラジルの海岸で見つかったごみの95%以上がペットボトルや使い捨てコップ、ストロー、綿棒、アイスクリームの包装、漁網などのプラスチック製品だという結果が示された。BBCブラジルの報道をニュースサイトG1が23日付で伝えた。

 海洋のごみ問題に関する調査はブラジル国内でも外国でもまだ少なく、始まったばかりだという。しかし世界的な観点では、海洋の固形廃棄物が様々な発生源に由来している事が知られている。

 それらの80%は、陸地をその発生源としていると推定されている。その要因の中には、都市のごみや、産業、商業、サービス業などの経済活動、港湾、観光業で発生した廃棄物の不適切な管理が挙げられている。また国民も、通りや河川へのゴミの投げ捨てなど誤った廃棄物の処理により、いわゆる汚染の拡散を引き起こしており、この問題の責任の一部を負っている。

 その他の20%は、漁業や娯楽ダイビング、深海漁業、観光業など海洋における活動で生み出されたごみだという。

 米国の研究者グループにより15年に発表された調査結果によると、海洋が最も汚染されている国のランキングで、ブラジルは16位に位置しているという。

 このグループは、世界中の沿岸諸国で、海洋に流入する陸地を発生源とする固形廃棄物の量を推計したという。この調査では、毎年7~19万トンのプラスチックゴミがビーチに投棄されている事も明らかにしている。

 さらにこの同じ調査によると、中国やインドネシア、フィリピンが、海洋に最も多くのゴミを捨てている国だとされ、プラスチックの量は最大で年間350万トンに達するという。この3カ国は、米国のNGO(非政府組織)「オーシャン・コンサーバンシー」により実施された別の調査でも、上位を占めている。これらの国は、世界の海洋で発見されたプラスチック廃棄物60%の責任があるとされる。

 IO-USPとPlastividaは、ブラジルの状況をより詳細に知るためにブラジル国内の沿岸で調査を実施した。

 サンパウロ州の6カ所(ウバトゥミリン、ボラセイア、イタグアレー、ウマ、ジュレイア、イーリャ・コンプリーダ)と、バイーア州の3カ所(タクアリ、ジャウアー、インバサイー)、アラゴアス州の3カ所(フランセース、イピオカ、トコ)の海岸で計6回の収集調査が行われた。最初は半年ごとに、その後は1年ごとに実施している。

 この調査によると、サンパウロ州では砂丘と岩礁に最も多くのゴミが蓄積されており、それが漁業に由来している事が確認されている。北東部地方では、ごみの大半は乾燥した砂浜から見つかっており、観光業に由来しているという。

2018年1月27日付け

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