ブラジル国内の生物群系 伐採減少も州ごとに違い

 ブラジルには、世界で存在が確認されている6万種類以上の樹木のうち14%が存在する。世界で最も多様な樹木を有するブラジルでは、国内のいくつかの生物群系(バイオーム)で森林伐採の減少が見られるが、当局や専門家によれば、州別ではこの減少に依然として不均衡があり、植物の保護を保証するために重要な課題があるという。21日の「樹木の日」にあわせ、通信社アジェンシア・ブラジルが同日付で伝えた。

 森林は生物多様性を保全するための基礎であり、生態系のバランスを保っている。加えて、森林は河川の状態や、農業、工業や人類の消費に必要な水の供給と関連しており、気温の維持に重要な役割を果たしている。

 ブラジルには、カアチンガ、パンパ、パンタナール、マタ・アトランチカ(大西洋岸森林)、セラード、アマゾンの6種類の生物群系がある。マタ・アトランチカ、セラード、アマゾンにおける伐採の指数の測定はより構造化され、10年以上前から行われている。これらのグループでは、森林伐採は過去15年間に減少しているという。

 エヂソン・ドゥアルテ環境大臣は「私達は全ての生物群系で森林伐採を減らしたが、まだすべき事が多くある。私達の決意は、全ての生物群系で違法伐採ゼロに到達する事である」と述べている。

 アマゾンはこの現象の一例となっている。国立宇宙研究所(lnpe)による2004年から17年の期間のモニタリングによれば、法定アマゾンの年間の森林伐採面積は2万7700平方キロメートから6900平方キロメートルへと75%減少している。 法定アマゾンには、アクレ、アマゾナス、アマパー、マラニャン、マット・グロッソ、パラー、ロンドニア、ロライマ、トカンチンスの各州が含まれている。

 歴史的な動きを見ると、森林伐採は04年から12年の期間に減少が見られる。13年以降、伐採されたエリアは上下に変動しており、17年の伐採面積(6900平方キロメートル)は、過去最も少なかった12年(4500平方キロメートル)よりも大きくなっている。

 この減少率は、州によって違いが見られる。この期間に最も減少した州は、マット・グロッソ州(87%)、トカンチンス州(80%)、そしてパラー州(73%)で、多くの州で60%以上削減している。 唯一の例外は、法定アマゾン地域で最大の州であるアマゾナス州で、同期間の森林伐採の減少幅はわずか19%減に留まっている。

 セラードにおける17年の伐採面積は、01年と比べ75%減少した。01年の2万9400平方キロメートルに対し、17年は7400平方キロメートルとなっている。同生物群系における伐採面積も、アマゾンと同様に12年まで減少が続いた後、13年以降は上下に変動している。

 セラードの範囲は、連邦直轄区、バイーア、ゴイアス、マラニャン、ミナス・ジェライス、マット・グロッソ・ド・スル、マット・グロッソ、ピアウイ、パラナ、ロンドニア、サンパウロ、トカンチンス各州にわたる。同期間の累計の伐採面積はミナス州(4万4300平方キロメートル)、ゴイアス州(4万4200平方キロメートル)、マット・グロッソ州(4万4500平方キロメートル)で大きくなっている。

 大西洋岸森林における伐採面積は、1985年から16―17年の期間に89%減少した。85年の10万7200平方キロメートルに対し、16―17年は1万2500平方キロメートルとなっており、15―16年との比較では56.8%減少している。現在残っている大西洋岸森林の原生林は12%のみとなっている。

 州別にみると、7州で大西洋岸森林の伐採ゼロに達しており、エスピリト・サント、セアラー各州では年間10ヘクタール以下となっている。15―16年から16―17年の期間の伐採減少率は、サンパウロ州(97%)、バイーア州(67%)、ミナス州(58%)で大きくなっている。一方、アラゴアス州とペルナンブコ州では、それぞれ2243%、2121%増加しているとう。

2018年9月25日付

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