ブラジル日本人作家 松井太郎さんが死去

ブラジル日本人作家 松井太郎さんが死去
在りし日の松井さん

 ブラジル日本人作家の松井太郎(まつい・たろう)さんが1日午前4時頃、老衰のためサンパウロ(聖)市ジャルジン・インペラドール区の自宅で亡くなった。享年99歳。兵庫県神戸市出身。来月には100歳を迎える予定だった。

 松井さんは家族に連れられ、1936年に「もんてびでお丸」で当時19歳の時に渡伯。聖州マリリア付近に入植し、綿栽培などに従事した後、戦後はモジ・ダス・クルーゼス近郊のリオ・アシーマでトマトなどの野菜作りに励んだ。

 幼少の頃から読書が好きだった松井さんは、渡伯後も生活の合間に読書を続け、自身が還暦を迎えた時に本格的に小説を書くことに専念。これまでに20を超える作品を生み出し、『コロニア文学』『のうそん』『ブラジル日系文学』などに発表してきた。

 長編『うつろ舟』は、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授の西成彦氏、国際日本文化研究センター教授の細川周平氏の二人が編者となって、2010年に日本の松籟社(しょうらいしゃ)から出版され、12年には『遠い声』も同出版社から刊行されている。

 松井さんは本紙の10年9月の取材で「(小説を)書く以上、自己主張はあるが、一口で言うと本当に好きなことをやってきた。それもブラジルに来たお陰で、ありがたいと思う」と語っていた。

 葬儀は1日、モジ・ダス・クルーゼス市内のパルケ・ダ・オリベイラ墓地で執り行われた。

 初七日、四十九日ミサなどは未定。

2017年9月2日付

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