ベネズエラ人の刑務所被収容者 ロライマ州で犯罪組織が勧誘か

 社会・経済的な混乱にある自国を離れ、国境を接する北部ロライマ州からブラジルへ入国するベネズエラ人の移動が続く中、同州の刑務所におけるベネズエラ人の被収容者の数も増えている。こうした状況の中、サンパウロ州を拠点とする犯罪組織PCC(州都第一コマンド)のメンバーが支配しているとされる同州最大のモンテ・クリスト農業刑務所では、PCCメンバーによるベネズエラ人被収容者の同組織への勧誘が行われているという。エスタード紙が5日付で伝えた。

 ベネズエラにおける危機が悪化した2016年末以降、多くのベネズエラ人が雇用を求めてロライマ州に移っている。流入の影響は同州の国境都市パカライマと州都ボア・ビスタで大きく、公立保護施設の過密収容や、通りや交差点での物乞いなどが増えているという。ボア・ビスタの路上では、ポルトガル語で「求職中」と書かれたダンボール紙片を掲げているベネズエラ人も少なくないという。

 こうした状況の中、燃料の違法な持ち込みや麻薬密売、携帯電話の窃盗・盗難や強盗などの犯罪に関与した容疑で逮捕されるベネズエラ人が増えている。ロライマ州法務局のデータによると、同州内の刑務所に収容されているベネズエラ人の数はこの1年で5人から60人以上に増えているという。そして、PCCメンバーの被収容者達がこうした状況を利用し、武器や麻薬の国際取引のコネクションを強化するため、ベネズエラ人達を仲間に加えているという。

 同州法務・市民局副局長のジエゴ・ベゼラ・デ・ソウザ軍警大尉は、「多くのベネズエラ人がPCCのメンバーに選ばれていることを観察している。諜報部門を通じ、この隣国とのコンタクトが強化され、それが制御不能な移動と関係があることを認識している」と述べている。

 ベネズエラ人をPCCに近づける理由に関しては、ベネズエラ人達が脅かされ、自身を強化するために何らかのグループに集まる必要に迫られており、それがPCCとの間で起きているとの見方を示している。現時点で、ベネズエラ人がPCCと対立する組織コマンド・ベルメーリョにメンバーとして入ったケースは確認されていないという。

 同州のスエリ・カンポス知事は昨年12月4日、ベネズエラ人の流入が続く状況に伴い緊急事態を布告した。知事は布告の中で、移住者および地元住民の保健と安全へのリスクを伴う状況への人道的支援にあたり、州当局が「深刻な困難」に直面していると説明している。

2018年1月9日付け

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