ベネズエラ人の流入続く 医療等の対応に困難も=ロライマ州

 より良い生活を求めて政治・経済危機の自国からブラジルへ移るベネズエラ人が増加している現状について、アジェンシア・ブラジルが18日付で伝えている。2016年のベネズエラ人によるブラジルへの難民申請数は、前年の30倍になっているという。

 ベネズエラでは社会的、そして経済的危機が過去数年間続いており、同国のアナリストによれば、16年のインフレ率は700%に達する可能性がある。物価高に加えて、ベネズエラ人達は食品や医薬品の不足、さらには基本的な衛生用品の不足に直面しているという。こうした状況の中、過去数カ月間にベネズエラを離れる市民が増加している。

 ブラジルへ向かうベネズエラ人の大半は、北部ロライマ州の国境から入国している。同州政府の推計では、昨年だけで約3万人が同州から入国している。法務省は1万5000人と推定している。

 国家法務局のマロネ局長によれば、ベネズエラでの危機悪化を受けて、今年はさらに移住が増加することが予想されている。同局長は、「今年初めはベネズエラが国境を閉鎖したことで移民の流入は減少したが、年初からの数カ月間減少するとは思わない。さらに流入が増加すると予想している」と述べている。

 統合移民管理事務所のコーディネーター、エジバルド・クラウジオ・アマラル大佐は、流入増の見通しが今後現実化していった場合、ロライマ州は多くのベネズエラ人の必要に応えるため、連邦政府の援助が必要になるだろうとの見方を示している。同大佐は、「ロライマ州は、こうした状況に対処する準備ができていない。非常に困難な状況に直面しているというのが、今この時期における回答である」と述べている。

 同州では、昨年12月にパカライマ市と州都ボア・ビスタ市が保健衛生分野における非常事態を宣言している。ブラジル人とベネズエラ人のための診療や入院、医薬品の需要に対応するための物理的な基盤が備わっていない事がその理由だという。この宣言は、6カ月間有効となっている。

 ロライマ総合病院の救急診療部では、外国人の診療数が過去2年間に380%増加した。14年には320人だけだったが、16年には1240人に跳ね上がっている。

 16年におけるベネズエラ人への医療対応は、全ての外国人の対応のうちの60.25%を占めた。入院するベネズエラ人の割合もブラジル人の割合を超えている。州都では100人あたり、ベネズエラ人は13人、ブラジル人は5人という割合になっているという。

2017年2月22日付け

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