ボルソナロ勝利 ハダッド追撃及ばず

 28日に投開票が行われた大統領選挙の決選投票で、有効票の55.13%、5779万7466票を獲得した右派のジャイル・ボルソナロ下院議員(PSL=社会自由党)がブラジルの第38代大統領に選出された。同氏は2019年1月1日から22年12月31日までの4年間、大統領としてブラジルの舵を取ることになる。そして、22年に行われる次の大統領選挙で再選を果たした場合はさらにもう1期(23~26年)大統領を務めることができる。

 今月7日に行われた1回目の投票で有効票の46.03%を獲得、圧倒的な強さを示したボルソナロ氏は、決選投票へ向けた世論調査でも終始、対立候補である左派のフェルナンド・ハダッド氏(PT=労働者党)をリードした。決選投票日が近付くにつれてハダッド支持を表明する有権者がじわじわと増加し始め、ハダッド支持者らは土壇場での逆転に期待したが、ふたを開けてみれば得票率で10ポイント以上、得票数で1000万票以上、引き離されていた。

 報道によると、この日、サンパウロ市内中心部のパウリスタ大通りに集まったボルソナロ支持者らは、開票速報が発表される午後7時を待たずに、ボルソナロ氏の勝利を祝ってお祭り騒ぎを始めていた。そして、サンパウロ美術館(MASP)前で街宣車がボルソナロ氏の当選を告げると、ボルソナロ支持者らと反ボルソナロの若者らの間で口論が始まり、軍警察が非致死性手榴弾を使用して反ボルソナロのグループを解散せる事態となった。報道によると、この騒ぎで反ボルソナロの若者3人が軍警によって身柄を拘束された。一方、ボルソナロ支持者らは解散することなくその後もお祭り騒ぎを続けた。

 なお、今日の午後には早速、首都ブラジリア、フォルタレザ(セアラー州)、リオ(リオ州)、レシフェ(ペルナンブコ州)、サンパウロ(サンパウロ州)、ポルト・アレグレ(リオ・グランデ・ド・スル州)各市で、左派系政治団体「Frente Povo Sem Medo」(恐れない国民戦線)主導によるボルソナロ氏に対する抵抗活動「Vai ter resistência!」が予定されている。

◆知事選挙

 28日にはブラジリア連邦直轄区を含む14州の知事選挙の決選投票も行われた。前サンパウロ市長のジョアン・ドリア氏(PSDB=ブラジル社会民主党)と現職のマルシオ・フランサ知事(PSD=ブラジル社会党)の間で争われたサンパウロ州知事選の決選投票は、得票率51.75%対48.25%という僅差で勝利をものにしたドリア氏が第37代サンパウロ州知事に選出された。

 ドリア氏は1回目の投票では同州内の645自治体のうちの509自治体で最多票を獲得したが、決戦投票ではその数は392自治体に減った。4年の任期を全うすると言ってサンパウロ市長に当選した同氏は就任後わずか1年4カ月で、今回の知事選へ出馬するためにサンパウロ市長の職を辞した。その影響か、サンパウロ市の有権者の票の多くは決選投票でフランサ氏に投じられた。

2018年10月30日付

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