モザイク 2014年4月19日付

 福本千賀人さんの一周忌法要では、7人の親友たちが故人を偲んであいさつしたが、話題が共通していたのは生前の福本さんがどこに行くにも背広にネクタイ姿と身なりをビシッと決め、日本に行った時には靴を5足も持参するなど常にお洒落に気を遣っていたということ。ブラジル日系社会のみならず、日本にも知り合いが多かったようで、何よりも一周忌の法要で200人もの人たちが一堂に集まったということが福本さんの人徳を表していると言える。好きだった音楽をコロニアの歌手たちに歌ってもらうなどは、普通ではなかなかできないこと。故人にとっても、遺族にとっても最高の一周忌だったことだろう。
    


 アメリカのユナイテッド航空のアジア系米国人男性客への対応が、世界的な批判の的となっている。過剰予約が起き、自社の職員を乗せるために乗客4人に自主的な降機を打診したが、誰も応じなかったため、無作為に選ばれた4人に改めて打診が行われた。選ばれた4人の一人であるアジア系の男性は医師で、翌日患者の診察があるため降機を拒否。結果、シカゴ警察の手により、通路を引きづられて降機させられた。その様子は動画に撮られ、世界中にショッキングな映像として配信された。男性は頭部に怪我を負い、血を流していている様子が違う動画から確認されている。
    


 無作為に選ばれたのだから、アジア人を狙ったということは恐らくないだろうが、問題はやり方。このような仕打ちをされて平気な人はいないだろうし、事実その男性はその後、かなり錯乱した様子だったという。もし、彼が白人だったら同じ行為を受けただろうか。こんな話を日系人の男性としていたら「本当に米国はひどい。何度も嫌がらせされたよ」と言っていた。米国で飛行機に乗ると、機内で手荷物検査を受けることが多いそう。対象は「無作為」に選ばれるそうだが、たいてい浅黒い肌の南米人と2人で選ばれるという。何となく米国の友人に、「アジア人の自分が嫌な思いをしない米国の航空会社は?」と聞いてみた。すると「ないよ」との答え。米国の航空会社のひどさは、米国人が一番よく知っているのかもしれない。

2014年4月19日付

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