モザイク 2016年1月21日付

 百人一首のイベントは終始、日本語とポルトガル語の同時通訳で行われた。世界を回っている吉田ストーン睦美氏いわく、各国のかるた愛好者たちの中には日本語はもちろん、ひらがなが読めない人も多くいるとか。百人一首にひらがなの読解は必須だと思っていたのだが。どうやって百人一首を楽しむのかというと、ひらがなを絵や図として判別し、英語やフランス語とミックスして独自の覚え方を開発しているそうな。【本文】「日本語教育にも有効的」 百人一首の魅力を学んで


 例えば、「はなさそう あらしのにわの ゆきならで」という上の句。下の句は「ふりゆくものは わかみなりけり」だが、タイ人の愛好者の一人は「ふりゆ」を花に見たてるという。「ふ」が花びら、「り」が茎で「ゆ」は葉っぱ。はながFlowerということは知っているので、花のように見える札を取る。また、上の句「ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ」の下の句は「すえのまつやま なみこさじとは」。下の句の「え」の旧字が鶏の頭のように見える。それで、ちぎ→チキ→チキンヘッドの札を取るとか。どこか、古代文字を解読するような感覚と似たようなものを感じた。何かが異なった文化に浸透していく時、初めは往々にしてこんな感じなんだろうな。


 先日、ある人がブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)の事務局職員から「自分たちは役人ですから」と言われ、面食らったとか。これまで文協職員の振る舞いが杓子定規で、「役人的」という意味合いのことは書いたことはあったが、公務員でもないのに本人たち自らが「役人」と主張するとは、時代も変わったものだ。流暢な日本語を話せる職員が少ない中、「ブラジルを代表する日系団体」を標榜する団体の職員が「役人」ではどうしようもないのだが、まあ、これが現在の文協の状態というものなんでしょうな。

2016年1月21日付

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