モザイク 2016年12月22日付

 10日に開かれたブラジル日本文化福祉協会の第151回評議員会では、JRのジャパンレールパス問題について文協を通じての反対運動を求める活発な意見が出された。しかし、残り約85万レアルもの改装費の捻出が苦慮されている、文協ビル地下に建設予定の「文化ホール」の件については2017年度事業計画案が読み上げられた程度で詳細説明もなく、出席した約40人の評議員からも何の質問も出なかった。まあ、それだけ関心が薄いということなのだろうが、今後一体、どうやって残りの全額を集めるのだろうか。肝心の評議員長は、自身がコーディネイトした書籍の宣伝アピールで忙しかったようで、それどころではなかった様子。まあ、その割には、評議員から出された2年後の移民110周年に関する意見について議論することもなく、一方的に評議員会を打ち切っていたが。
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 正月に向けて日本各地で行われる「餅つき」。最近日本では、屋外で第三者に餅を振る舞う餅つきイベントを禁じる地域が出てきたそうな。屋外で餅つきを実施する場合、手洗いや器具の洗浄が徹底できない。さらに、餅を丸めたり、ちぎったりと人の手に触れることが多いことから、菌やウイルスがつきやすく集団食中毒の恐れがあることが禁止の理由だとか。実際、餅つき大会でノロウイルスが原因の食中毒が発生する事例が後を絶たないようだが、何百年も行われてきた日本の文化的風習を禁止にしてしまうなんて寂しい限り。日系コロニアでも12月は各団体によって餅つきが行われるが、無くならないでほしいものだ。しかし、コロニアの場合は高齢化のせいか、餅をつく人が減少しているのだとか。
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 時事通信の報道によると、日本の2017年度予算案でキプロス日本大使館などとともに、現在のレシフェ領事事務所が「レシフェ総領事館」として新設費用が認められる方向にあるとか。これが実現したとすれば、パラー州ベレン市の日系社会が黙っていないだろう。13年2月に日本政府から突然、「ベレン総領事館」を廃止し、「出張駐在官事務所」に置き換えるとの通達があり、地元での猛反発の上で汎アマゾニア日伯協会の生田勇治会長が日系議員らとともに麻生太郎財務相に直接陳情し、「領事事務所」におさまった経緯がある。サンパウロ、パラナに次いで在留邦人・日系人が多いパラー州ベレン市で「なぜ、レシフェが先に総領事館に格上げされるのか」という反発の声が上がりそう。JRのジャパンレールパス問題もそうだが、海外在住邦人をナメたらいかんぜよ。

2016年12月22日付

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