モザイク 2017年11月15日付

 長崎県人会の式典後の平和盆踊りでは、ブラジル高知県人会のハッピを着て踊った、若い世代の高知よさこいグループの姿も。実は今回の同グループの参加が決まった現場に、たまたま記者もいた。中心となったのはJICA青年ボランティアの菅野静華さん(28、埼玉)。9月24日に開催された九州ブロック演芸祭に熊本県人会のグループとして参加するなどしていて、そこで川添会長と話が決まった。もともと日本でもよさこいをやっていた経験があり、奈良県人会のイベントでも踊るなど、幾つかの県人会の若い世代らのつなぎ役となっているようだ。配属先はサウーデ学園で、職種は小学校教育だが、配属先の活動の枠を越えて日系社会にも関わろうとし、「長崎のことも自分自身が勉強できて楽しい」と話していた。ビートルズなどロックも好きで、趣味でベースもやっているとか。バンドもやりたいそうなので、興味のある方はお声がけを。
     


 10月29日、高知県人会(片山アルナルド会長)主催のフェイジョアーダ祭りの会場・同県人会館へ向かう道中、サンパウロ市のメトロ4番線(黄色)のPaulista駅からFradique Coutinho駅の区間が運行休止になっていた。1駅間だけ振り替え輸送用のバスで移動しなくてはならず、地下鉄車内での説明を聞き逃して困った人も多かっただろう。同会場を訪れていたある夫婦は、偶然の出会いでこの局面を乗り越えたという。地下鉄を降ろされ、どうすればいいかと困っていたところ、ある学生に日本語で状況を尋ねて、同バスに乗れたそうだ。
     


 「なぜ、日本語が通じると思ったのですか」という記者の質問に、同夫婦から「三島由紀夫の本を持っていたから」と返答がきた。どうやらサンパウロ大学(USP)の日本語学科の学生で、流暢(りゅうちょう)な日本語で教えてくれたそうだ。それにしても三島由紀夫の本を持って歩いている人を、近年では日本でも見かけることは難しいだろう。困った時に日本語で解決できてしまう国、これも日系社会を支えてきた人たちが築いた基盤が、ブラジル社会に根付いている一つの証拠かもしれない。しかし、記者と同夫婦の間では「これではポルトガル語が上手くならないね」と意見が一致した。
     


 今日15日が「共和制記念日」の祝日のため、明日16日の新聞は休刊となります。

2017年11月15日付

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