モザイク 2017年3月29日付

 今回のJETプログラムで、日系人が少ないリオから選ばれた非日系人のカミーラさん。昔は日系人の友人もいなかったそう。しかし、日本語を勉強する他の非日系人同様に、日本のアニメや漫画が日本語学習のきっかけとなった。初めて聴いた日本の歌も日本のアニメの主題歌。「言葉の響きがとてもきれいで、すごく興味深かった」と話した。一方、聖市から選出されたウィルソンさんも、日本のアニメと漫画がきっかけ。決定的に違うのは子供の頃から周囲に日系人が多く、日系団体のイベントにも参加していたこと。日本文化は割りと身近なものだった。取材先で、若い日系人より何倍も上手に話す若い非日系人によく会う。本当に日本語が上手なのだが、たいてい漫画が大きなきっかけ、基盤となっている。歓送会に参加していた島根県人会の村上光明アンドレ会長も、漫画が読みたくて日本語の勉強を始めたそう。ただ、日本語が読めるようになると、両親から漫画は読むなと注意されてしまったそうだが。
    


 JICA側の説明によると、2月から1カ月間滞在した剣道(国士舘大学)と野球(日本体育大学)の短期派遣ボランティアを含めると、すでに100人以上のボランティアが一時的にせよ、ブラジルに滞在したことになるとか。まあ、確かに数の上ではそうなるが、数が多けりゃ良いというものでもない。各地から伝え聞くところによると、JICAボランティアの派遣先によっては一部で問題もあり、せっかく日系団体の要請に基づいてボランティアを派遣しても良好な関係を保てないところもある。「国際交流」と口で言うのは簡単だが、国を越えた人間関係というのは難しいもんですな。
     


 日系人が参加する日本での研修には、5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)を学ぶものがある。これは主に工場などで使われているスローガン。5Sを学んだ研修生らは、各自の職場に戻って生かしているようである。5Sとは別に、似たようなスローガンの「報連相(ほうれんそう)」というものもある。これは「報告、連絡、相談」の略で、日本の実業家が上下関係なく職場の風通しを良くする手段として考えたもの。これもぜひ5Sのおまけとして研修に採用してもらいたい。こんなことぐらいわざわざスローガンにしなくてもできそうなものだが、できない人が多いのも事実。特に、ブラジル人は日常的に「臭いものに蓋をする」のが得意なので、こちらが聞かない限り、都合の悪いことは言わない傾向にある。「報連相」がブラジル国民に浸透すれば、最後には政治家も変わるかも?!

2017年3月29日付

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