モザイク 2017年4月11日付

 ゲートボールを知らない人は、「相手の球を外に出して、いかにも年寄りの意地の悪さを象徴したようなゲームだ」と言う。ところが、実際には全く違う。頭脳プレーが要求され、主将の作戦次第なのだ。今回の南米大会に来賓として出席した世界ゲートボール連合の関口孝則事務局長は、大会後の講評の中で南米各国のチームの作戦は、日本やアジア各国に比べて5年遅れていると指摘した。趣味で楽しむ遊戯からスポーツとして極めることの大切さを選手が理解できたのか、来年の世界大会はサンパウロで開かれる。これを機会に頭を切り替えて、切磋琢磨する必要がありそうだ。
    


 パルマス市内のコルナ・プレステス記念館が伝える「コルナ・プレステス運動」は、1889年から1930年まで続いた第1次共和制への不満が発端となり、始まったとか。リオ・グランデ・ド・スル州から始まったこの運動は、ブラジル国内の地方を回り、運動が通過したその距離は延べ2万5000キロ。当時の交通手段を考えると驚愕ものである。その頃の伯国政府にはサンパウロ州とミナス・ジェライス州出身者が大半を占めており、「カフェ(聖州で多く収穫されていた)・コン・レイテ(ミナス州には牛がたくさんいるため)」と揶揄されていたそう。運動は期待通りの成果は上げられなかったが、政府に反抗する意志を明確にすることが後世につながった。同館屋外にある「コパカバーナの18人の強者」の像には「愛国心は与えられるもの。国が国民に請うものではない」という言葉が刻まれている。実際のところ、モザイク子は見学してもよく分からなかったのだが、何となく同運動は格好良いなと思った。
     


 スマートフォンで自分で自分の顔を撮ることをブラジルでは「セルフィー」と言い、日本では「自撮り」などと言う。特に、ブラジル人はセルフィーが大好きなので、「これでもか」というくらいに撮影してSNS上に投稿している。そんなセルフィーの波が、ふるさと巡りにもようやく訪れたようだ。参加していたある夫婦が、見学地でセルフィーを撮っていた。孫にでも教わったのだろうか。しかし、何十年も付き添った夫婦。いざセルフィーを撮ろうとすると、急に照れくさくなったようで、笑ってしまってなかなか上手く撮れない様子。モザイク子が撮ってあげることもできたが、10代の少年少女みたいに照れくさそうに写真を撮ろうと試みる姿を見るほうが面白かったので、観察に徹していた。何とも微笑ましい光景である。ちなみに、ソロカバから参加していた斉藤さんは「自撮り棒」を昨年から持参しており、いつでもどこでも自撮りをしていた。

2017年4月11日付

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