モザイク 2017年4月13日付

 パルマス市に住む岡谷さんは、こう言っては失礼かもしれないが、とても愛らしい外見をしており、有名なキャラクター「熊のプーさん」のよう。話し方もおっとりとしていて優しい語り口で、そんなところもどことなく似ている。初めて会った時にあまりにも立派なお腹をしていたので、「何が入っているんですか?水?」とモザイク子が聞くと「脂肪だよ」という答え。調子に乗って触ってみると、鋼……まではいかないが、鉄のように硬い。実は昔、岡谷さんは柔道をやっていたとか。というわけで脂肪でも何でもなく、お腹の肉は筋肉だったのだ。どおりで硬いわけである。農業を営んでいた頃は、市場に売りに出かけるとブラジル人がお腹を触ってきて、「こいつは日本人じゃない」と驚かれたそう。無礼な言動が岡谷さんの気に障り、背負い投げをされなくて良かったと胸を撫で下ろしたモザイク子であった。
     


 日本人である1世と、ブラジルで生まれ育った2世。同じ日本人の血が流れているとは言え、違う文化や環境で育ったので、まったく同じというわけでは決してない。高齢の1世と2世を見ていて、モザイク子がそれを一番感じるのが、テクノロジーへの対応だ。どういうわけか1世は新しい技術に弱く、2世は強いという印象がある。もちろん、全員が全員ではないが。しかし、これは日本に住む1世の同年代の人間も同じで、平均的に新しい技術に弱い。2世がスマートフォンを軽々と使いこなし、ワッツアップで家族と頻繁に会話し、SNSで情報発信を行っているのに対し、1世で同じようなことをやっている人は少ない。日本の同年代の人はよほど言いたいことでもない限り、SNSはやっていないだろう。この違いは何だろうか。育った文化や環境の差だろうか。好奇心の差か?気が向いたら検証を続けてみたい。
    


 時事通信などによると、米国のユナイテッド航空が米国内便で9日、男性客を機外に引きずり出したことで世界的な問題となっている様子。同社の最高経営責任者が11日に謝罪声明を出し、「火消し」作業に躍起になっているが、一般的にも愛想の悪い同社の客室乗務員の態度が表面化した形とも取れそうだ。ブラジルから日本に一時帰国する際はできる限り、米国経由では帰りたくないというのが記者個人の本音。それにしても、ブラジルから撤退して久しいJAL(日本航空)の日本―ブラジル間の直行便の復活は果たしていつになることやら。ナショナル・フラッグと呼ばれたのは、すでに過去の話か。

2017年4月13日付

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