モザイク 2017年8月9日付

 日本語とポルトガル語のバイリンガルの人に「話の流れに応じて、2つの言語を混ぜて話せて良いですね」と告げたら、「本当のバイリンガルは2つの言語を混ぜません」との答えが返ってきた。いわく、混ぜるということは、どちらかの言語の語彙(ごい)が少ないから、もう一つの言語を使い補っているということだとか。本物のバイリンガルは両言語の語彙も豊富なので、混ぜたりはしないとのこと。その分、両言語の勉強は必死にやる。そして、はっきりと両言語を分けているのだそう。現在の日本語は外来語が混ざっていることが多い。モザイク子も安易に外来語に頼ることなく、日本語一本で記事のすべてを表現できるように精進しなければと痛感した。
    


 最近記者は、ブラジル人の友人と英語を介してポ語と日本語を教え合うことを始めた。記者も友人も互いに母語を教えることに関しては初心者なので、案外、教える側の方が勉強になったりする。友人は、固有名詞と定冠詞の使い方、つまりポ語で「Eu sou o João」は言っても、「I am the john」は相当有名人だとか、話題にしている人とかでない限り言わないことの理由を説明するのに悪戦苦闘する。一方、記者は「が」と「は」の違いを説明するのが大変で、色々調べて、「『私は起きる』と『私が起きる』では主語の特定性が……」とか説明していると、「私はチョコレートが好き」の時の「が」は目的語を指すじゃないかと指摘され、絶句。日本語教師の凄さが身に染みた。日本語の仕組みもロクに説明できないのに、記者として言葉で飯を食ってるというのは、なんだか詐欺みたいに感じるが……。
     


 3日付の同欄で、現在日本の小学生などの間で流行っている「うんこ漢字ドリル」のことに触れたが、読者からの連絡によると、日本の日伯中央協会からブラジルの日伯教育機構を通じて、「うんこかん字だいすき」という1年生~6年生向けの教材70冊が今月2日、聖市のブラジル日本語センターに寄付されたとか。今後、これらの教材は同センターの図書室等に置かれ、各地の日本語学校教師に見てもらう予定だそうな。「うんこ……」に興味のある人は、同センター(電話11・5579・6513)にご確認ください。

2017年8月9日付

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