モザイク 2017年9月6日付

 ポルト・アレグレ市(ポ市)の日本祭りの会場で、歌手の中平マリコさんが、「上村さんはイボチのことならなんでも知ってるよ」と紹介してくれた。若輩者の記者なんかよりも、13年間コロニアと関わってきた中平さんの方がずっと各地の人をよく知っている。ブラジル日本文化福祉協会の「文化ホール」建設資金捻出を目的とした「さあ、始めよう」公演のチケットも各地で手売りしているそうだが、時々「なんで文協の味方をするんだ」と言われることもあるそうな。「(文協のためとか、そういうことよりも)コロニアのため。いまこうして日本文化を披露する会館があるのは先輩方のお陰。昔のように手を取っていきましょう」と説いてまわっているそう。ポ市を訪れるのは8年目。「覚えていてくれる方がいて、帰ってきたなあという感じがする」と同祭を楽しんでいる様子だった。
       先日、長崎放送の寄川アナウンサーが来伯した際、県人会が寄川さんに「長崎盆踊り」のきれいな音源がないか?と尋ねた。帰国後、寄川アナウンサーより早速メールが届き、「昭和22年に出たSP盤はレコード自体にノイズが入っていて聞きづらいそうで、昭和38年にカバーで出たきれいな音源を手に入れ、早速お送りします」との返事が来た。かゆい所に手が届く、まさにこれこそが生きている交流だと思う。自腹で来た寄川さんの心意気と誠意ある対応に、胸が熱くなった。
       インターネット上で映画作品の貸し出し、動画配信を行っている「ネットフリックス」で、日本のTV番組「テラスハウス」が配信されている。現在の日本の若者の日常を垣間見れるからなのか、日系人の若者の間で人気を集めている。同番組は男女が一つ屋根の下で暮らし、恋愛や友情関係を育むという内容で、日本ではシリーズ化される人気ぶり。各国で制作されている人気番組「ビッグ・ブラザー(以下、BB)」のブラジル版も似た内容で、そこから下世話さを抜いた感じだと若者らは評している。モザイク子も若い日系人グループに誘われて鑑賞したが、鑑賞中に反応する部分が日本人とは違い、興味深かった。BBは感情表現が激しく、利己的な出演者が多いのに対し、テラスハウスの出演者は静かで慎ましい。BBと違い過激な行為も行われず、日系人からしたら不思議な面もあるだろう。日本語学習のため観ている若者もいるようで、学習教材としても最適かも?

2017年9月6日付

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