モザイク 2018年10月10日付

 『群星』は、沖縄県系移民の視点に立って、ウチナーンチュの精神や埋もれた歴史の探求・保存を目的に創刊した同人誌だ。8月に出版された第4号の「移民群像」というコーナーでは、「戦争と移民」をテーマに、親富祖政吉氏による「戦争孤児―私の戦争体験」や、上原武夫氏による移民体験、高安宏治氏による「ビラ・カロン地域の縫製業の発展」なども掲載されており、同誌の宮城代表は「戦争孤児が(読者の間で)話題になっていて、感動したという声が多い。涙を流して読んだ人もいる」と反響の大きさを話していた。他にも「歴史の発見」コーナーなどに貴重な話が盛り沢山となっている。非常に価値の高い資料になるだろう。


 ブラジル沖縄県人移民研究塾の宮城あきら代表によると、『群星』の読者増加とともに、寄付者も毎回増えているそうな。第4号巻末に掲載されている「『群星』第3号への寄付者ご芳名」には、100人近い寄付者の名前が記されており、中には個人で1000レアルを寄付している人もいる。『群星』は基本的に無料で配布しているようだが、経費(今回の経費は2万3000レアル)を含めた製作上の苦労を知り、貴重な記録であることを理解する人々が増えているという証拠だろう。すでに第5号に向けた準備も進んでいるようで、さらなる継続を期待したい。


 時事通信によると9月、スイスにあるアルプス山脈のマッターホルンで、4年前に行方不明になっていた日本人男性登山者の遺骨が見つかり、DNA鑑定で身元が判明したそうだ。スイスの公館は身元の公表を控えており、男性登山者の家族に連絡を取っている最中とのこと。7月には、60年以上の間、マッターホルン付近で行方不明になっていた男性遺骨(2005年に発見)の身元が判明して話題になっていた。雪山に埋もれた遺骨などが表面化するあたり、地球温暖化の影響もあるかもしれませんねえ。

2018年10月10日付

コメント0

コメントを書く

Login

Welcome! Login in to your account

Remember me Lost your password?

Lost Password