モザイク 2018年10月6日付

 欧州の報道によると、チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世が、欧州の難民、移民事情について話した法話が話題になっている。スウェーデンで法話を行ったラマ14世は、難民は帰国して母国の再建に尽くすべきだと話し、欧州は欧州人のものであると強調したそうだ。また、難民の受入れや教育は道義上の責任を持つべきだとも話したという。同国は、先月行われた総選挙で極右政党が躍進し、有権者の反移民への意識が高い状態だったのだとか。どこで話してもラマ14世は話題に上るが、移民問題に直接言及している話題は珍しいように思う。ラマ14世の発信力で、移民問題に更なる注目が集まるかもしれない。


 ブラジルは、水資源が豊富な国として名を馳せているが、その利権を求める水力発電所が各地で相次いでいる。2011年に着工され、来年完成予定のアマゾン川支流のシングー川流域で建設されているベロモンテ水力発電所は、完成すれば熱帯雨林500万平方キロメートルの土地が水没し、1万5000人以上が移住を余儀なくされるという。また、インディオの居住地域にも甚大な被害をもたらすことで、住民とともにインディオが猛反発を続け、裁判の末、一時は建設中止の判決が出ていた。環境破壊への懸念と資源の開発は常に隣りあわせとなるが、アマゾンの熱帯雨林に手を付けたことには、国際社会から批判が根強い。


 サッカー日本代表選手の本田圭佑氏が主宰する『アフリカ・ドリーム・サッカー・ツアー』は、ケニアで初めて選手のプロデュースに成功した。アフリカの貧困地域にいる子供たちにサッカーを通してチャンスを提供する、同チャリティープロジェクト。スラム街で無償のサッカー教室を開催し、潜在能力の高い子どもを提携している優良サッカーアカデミーに無償で入団させる内容だ。今回選ばれたコリンズ・オチエノ君は、「一生懸命さ」「向上心」「負けず嫌い」という伸びしろを理由に選ばれた。本田選手が蒔(ま)いた夢の種が大きく育つことに期待したい。

2018年10月6日付

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