モザイク 2018年12月20日

 73年の歴史を築いてきた本紙も廃刊が決定し、その歴史から見るとわずかな期間であるとしても、少なからず編集に携わってきた人間として「時代の流れ」を感じずにはいられない。読者の皆様には、もう少し何かできたのではとの思いも強いが、「社員」である以上、トップが決定したことに、ある程度は従わざるを得ない。22日付の社会面最終号の本欄で改めて、読者の皆様には感謝の気持ちを示したいが、今は廃刊という現実を受け入れ、残りの編集作業を粛々と行っていきたい。


 サンパウロ市の地下鉄も20年前に比べるとかなり発達してきており、最近、1号線(青)のリベルダーデ駅からサンタ・クルス駅で下車して乗り継ぎ、5号線(紫、ライラック)のブルックリン駅周辺まで所用で行く機会があったが、便利になったものだと痛感した。同地周辺はCPTM(近郊電車)9号線のモルンビー駅にも比較的近く、以前は同地までは4号線のピニェイロス駅で乗り継ぎ、モルンビー駅まで行くのに約1時間15分かかっていたが、現在は前述のリベルダーデ駅からブルックリン駅まで45分ほどで行けるようになった。サンパウロの地下鉄はどこまで行っても同じ料金(現在は4レアル)なので、暇さえあればかなりサンパウロ市の遠方地まで行けそうだが。


 その地下鉄5号線に乗っていた時の出来事。鼻の下に輪っかを付けた若い男が優先座席に座っていたところ、ヨボヨボの爺さんが乗ってきて、その前に立った。しかし、ブラジルでは珍しいことに、その若者は年寄りに席を譲らず無視を決め込んでいた。すると、周辺にいたコワモテの伯人のオッサンが、「兄ちゃん、年寄りがヨボヨボ立ってんねんから、席ぃ譲ったれや」と言ったかどうかは知りませんけど、何がしかの言葉を発し、若者は渋々席を譲った形となった。ブラジルはモラルがあるのか、ないのか、いまだによく分からん国ですな。まあ、最近の日本よりはマシか。

2018年12月20日付

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