モザイク 2018年12月21日

 第25回トヨタ杯全伯野球大会には、クリチバ市、マリリア市など各地から野球ファンが観戦に訪れた。アラサツーバ市在住の松元幸一さん(70、2世)は、元ヤクルトスワローズ選手で現同球団コーチとして日本に帰化した松元ユウイチさんの父親。4歳から14歳まで息子に野球を教え、毎日グラウンドで育てた。「うちは自分の父も、家内の家族も野球好き。15歳から息子を野球アカデミーの佐藤允禧(みつよし)コーチに預け、ブラジル一の選手になってほしいと思っていた」という。その息子がスカウトされ、1999年に18歳でヤクルトに入団。2013年にはブラジル代表として日本でWBCに出場し、活躍した。「日本の社会人野球でもやってくれればと思っていたから、プロ入りは夢にも思わず嬉しかった」と幸一さんは顔をほころばせた。


 今回、初めてソフトボール大会も行われた。ブラジル野球・ソフトボール連盟でソフトボール担当の沢里オリビオさんによれば、TOYOTAのラファエル・チャン社長がソフトボールの練習に顔を出しており、大会開催を提案したところ実現したという。「正直、グラウンドの整備はあまり良くなく、人数が欠けていて出場できないチームもあった。来年の準備を今から始めて、改善していきたい」と沢里さんは意気込む。野球と同様に東京オリンピックも目指しているそうで、これからの活躍に期待したい。


 100歳表彰を受けた大野ハツミさん(100、岐阜)はプロミッソンに入植し、ランシャリアを経てバストスに住み、夫が亡くなった後はサンパウロ市の娘と共に住んでいる。表彰式に出席した娘は「母は結婚して1カ月で母親(祖母)がなくなり、小さい妹を育てた」とし、「最初は義母や父の兄弟と共に住み、子供も9人生んで育てたので自分の時間がなかったそうです」と話す。60歳からはゴルフやゲートボール、現在は塗り絵などを行っている。「自分の時間が無かった分、自分の好きなことを始めたみたいです」という大野さんの娘は満面の笑みを浮かべ、家族の愛情が長生きの大野さんを支えていることをうかがわせた。

2018年12月21日付

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