モザイク 2018年4月10日

 関口マナウス総領事は、3歳で日本からブラジルに移住した準2世。現地採用から本省採用となった数少ない逸材だ。ブラジル社会の中で成人し、ブラジル人気質と日本人気質を熟知する数少ない外交官で、しかもブラジル勤務が長く、ブラジルの日系社会の裏表を知り尽くしている。昨年、日本政府は、「経済財政運営と改革の基本方針2017」及び「未来投資戦略2017」の中に中南米等の日系社会との連携強化等に関する内容を盛り込み、南米日系社会との連携を打ち出したばかり。その意味で、今回の関口総領事の抜擢は、日系社会のみならず、本省からの期待も大きい。外交官の集大成として何を打ち出すのか。来年のアマゾン移住90周年という節目の年に赴任するのも何かの縁だろう。マナウスの日系社会だけではない。我々サンパウロ、そして、今まで勤務してきた地域の日系人はあなたを応援している。頑張れ関口さん。
     


 独特な帰属意識を持つ中沢夏美さん。例えば、日本対ブラジルのサッカーの試合があったら、どっちを応援するのか?と記者が問うと、「わからない。負けている方?」と苦笑い。2月25日に閉会した平昌オリンピックでも、外国にルーツを持つ日本代表選手や日本にルーツを持つ他国の代表選手の活躍も目立ったが、それぞれ独特な代表意識があったのではないだろうか。2020年の東京オリンピックの演出や日本の報道などでも、そういった移民たちに焦点が当たらないものかなあ、と記者は思う。1964年の東京オリンピックの時には複雑な心境で、ブラジルに入ってくる情報を見たり聞いたりした戦後移民の1世も多いはず。高齢でも「東京オリンピックまでは健康でいたい」といった声は時々聞く。
     


 県連3月度代表者会議の場で、3月26日の東京都友会定期総会で、正式に会長就任した関根隆範氏は、「2020年の東京五輪を見据えて、若い人たちが国際化するための手伝い」として、留学生の募集を行うことが、都庁との相談で決まったそうだ。「過去には約90人の留学生を送ってきていたが、今後の留学生にも続いて欲しい」と話した。また、米国ニューヨーク、英国ロンドン、仏国パリに続く国際都市である東京都は、世界一の国際都市を目指す動きの中で、「安全で仕事がしやすい、楽しい都市」を念頭に、「ブラジルから留学する2世、3世にもそこに参画していってもらいたい」と構想を語り、将来を担っていく人材を育てたい旨を強調した。同会議の場で、留学制度の再開を報告することは、他県人会にも良い刺激を与えるだろう。

2018年4月10日付

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